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2001年06月02日

とことんさからうか! うぉのれ!


 Apacheがいうこときかんー! 文字コードの問題は、どうやら改行コードが原因だったようですが。それにしても、いまだに思うようにCGIがうごかん。なんでやー!
 昨日は、1日。ということで、久しぶりの映画にでも。ちょこちょこと評判も聞くので、話題の韓国映画「JSA」を見に行く。去年近所にできたもののちっとも行く機会のなかったシネコンに行ってみる。完全指定入れ替え制なのでファーストデイでも前もって券を買っておけば、座ってみられるのはとても便利。早めに行ったので結構いい席でのんびりと。
 軍事境界線での一つの事件に絡む、一つの民族なのに二つに分かれた理性と感情と友情の話。邦画でもないし、アメリカやヨーロッパの映画でもない、やはり独自の雰囲気が新鮮。アメリカなんかの映画が「動」の派手さなら、この映画は「静」の派手さとでもいうんでしょうかね、「びくっ」とする場面も何度か。時間軸が結構複雑に絡み合うので、そこを注意してみていかないと混乱するかも。それがわかると納得する場面が多いんだろうけど、でも、もう一回見るのはちょっと勇気がいるかもなぁ。死体描写とか結構激しいし。とはいえ、周りが気にならないくらい集中してみた映画も久しぶり。主演の女優さんもきれいだし(笑) 全体通してみると、アメリカが絡まなければ朝鮮戦争もここまでこじれなかったんじゃないかと思うのは、考え方が短絡的ですかねぇ。何となく背後に「アメリカ批判」があるような気もしたり。ま、気のせいか。ごちゃごちゃ言ってみてもいい映画には違いないと。

◆今日の戦果[buy]

・「らじかるアンティーク 魔神を呼び出すドジ妖精」清水文化/富士見ファンタジア
・「らじかるアンティーク2 森の女神とドジ妖精」清水文化/富士見ファンタジア
・「らじかるアンティーク3 ローマ金貨とドジ妖精」清水文化/富士見ファンタジア
・「へっぽこアンティーク 至極のカオスでぇ~と」清水文化/富士見ファンタジア
◇【鷹見一幸】「でたまか アウトニア王国奮戦記2 奮闘努力編」/角川スニーカー文庫[book]

 電撃の方で「時空のクロスロード」を書いていた鷹見一幸氏の、スニーカー文庫での新刊。背景にはいろいろといわくのある作品のようですが、中身は典型的なスペオペ。
 金も地位もない貧乏貴族だけど、軍の士官学校では成績抜群。だから坊ちゃん貴族に恨まれて、配属先は辺境地区へ島流し。そこで勃発する戦闘をなんとかかんとかしてのりきっていく、とまあそんな話。設定その他はほかのスペオペと同じ。その点で半使い古された雰囲気ではあるものの、それが気にならないくらいに魅力的なキャラクター多数。今回はまさに「いい性格」な人たちの大活躍。人から地位や名誉や財産なんて、世間一般の評価を取り除いた先に自分に残るものは何なのか、その価値とはいかほどか、なんてちょっと身につまされるテーマもありそうだけど、渦中であるところの貧乏貴族はその点微笑ましい。「開いてしまった戦端をどう収束させるのか、そして渦巻く人間模様はいかに?」ってな引き際でやっぱり次巻が気になる終わり方。売れなければ次はないらしいけど、2冊目が出たからきっと大丈夫だと思いたい。
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2001年06月08日

熱い戦い、その名は……(笑)


 本日はゼミの日。うちのセンセはこないだ吹っ飛んだロケットエンジンターボポンプの専門家。今日のゼミのネタはその部品のお話。専門だけあって、熱い議論が巻き起こる。結論。もう少し基本も勉強しておきましょう(^^;
 例のごとく、フライング販売な電撃文庫新刊入手。公式な発売日は明日なのに、必ず前日には書店に並ぶという。まあ、文庫なんざそんなものでしょうけど。

◆今日の戦果[buy]

・「機甲都市伯林4 パンツァーポリス1943」川上稔/電撃文庫
・「コールドゲヘナ4」三雲岳斗/電撃文庫
・「熱砂のレクイエム 鉄騎兵、跳ぶ!」杉原智則/電撃文庫

 今回、三冊とも分厚いです。文庫三冊なのに二千円です。高いです。川上さんはいつものことですけど、何となく表紙買いした杉原さんのは川上さんのより高いです。最近電撃、分厚くなる一方。いやな傾向です。ま、この週末(おそらく今日中)でのんびり読みませう。
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2001年06月09日

なんともはや……


 週末の朝から暗い話ばかり。大阪の児童殺傷事件。昨夜の段階では、マスコミ各社容疑者の実名の扱いがまちまちだったものの、今朝からは事態の重要性から実名報道に移った模様。とはいえ、精神的な問題で刑事責任を問えない可能性は大きいわけで、本当にそれで許されるのか、はなはだ疑問ではある。これから、事実確認して送検して裁判に移って…って、かなりの時間がかかるでしょうから、判決が出る頃には忘れられてしまうのでしょうかねぇ。どうにも、「殺人」という禁忌に対する扱いが軽すぎる気がするのはワタシだけではないでしょう。事故であるならまだしも、刺した、殴った、撃ったなんて理由であれば、犯人の精神状態がどうあれ罪に問うべきだと。精神科通院歴さえあれば何をしてもいいという現状は、どこか間違っているのでしょう、きっと。一概にはいえませんが。
 こんなことが起こると、報道のやり方にも疑問がひしひしと。間近で人が死ぬということを目撃した子供に向かって、よってたかって血気にはやってマイクを向ける愚か者ども。それもまたトラウマになるんじゃないかとか、考えもしないんでしょうかねぇ。国営放送でさえ取り乱した保護者にマイクを向けていたし。マスコミはどうも自分たちの権利を誤解しているような気がしてならず。週があければ、愚者の筆頭「わいどしょー」というものが本格始動することでしょう。モラルとかって有名無実なことなんでしょうか?

◇【杉原智則】「熱砂のレクイエム」/電撃文庫[book]

 何となく表紙買いした一冊。川上さんの都市シリーズより分厚い一冊。とりあえず、一日かけて読んでみる。結論。はずれ。
 読み始めて10ページ程度で眠くなったライトノベルスの文庫は初めてでした。明確な理由はわかりませんが、とにかく「浸れない」。そもそも、世界観も、状況もどうも頭に入らない。というか、説明あったかなー? いきなりに出てくる人間の数が多い割に、それらの動きが裁き切れていないという感じ。本は厚いけど、中身はひょっとすると薄いのかも。とにかく、キャラクターが立ってないのがすべてなんでしょう。キーとなる兵器、MRVも今ひとつインパクトに欠けるし。うぬ、否定的なものしか出てこない。
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2001年06月10日

いじくりいじくり


 書評の入力を楽にすべく、久しぶりにペール(Perlね、もちろん?)いじくりいじくり。結構忘れていることも多くて、ちまちまとしか進まず。前にちょこっと作ったソースを書き換えてエラーが出ないようにするくらいしか、一日ですすすすまんかった。データベースまで発展させたいけど、ワタシの技量でどこまで行くものか。その辺が得意だというPHPにもちょっと浮気心を出しつつ、精進しませう。
 今日、突然PC講師のバイトが入った。50過ぎくらいのおじちゃん。Excelを習いたいそう。自宅にPCがあって、使っていることは使っているので比較的すすみは良さそう。リアクションも多く、結構やりやすいかも。ただ、土日の夕方っちうのがなー。まあ、それなりに。

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2001年06月13日

つらいですね、運動不足


 年度が替わる前に、原付くんを処分して以来、生活の足はパパさんのみだったのですが、ついにチャリンコを購入。どーでもいいことですが、地方によっては自転車のことを「けったましーん」というところもあるとか……。どこだったかは忘れましたが。少し長持ちさせることと、坂道の多い杜の都と言うことで、ちょっとがんばってMTBを選択。お世辞にも乗り心地がいいとはいえませんが、多段式なのでそれなりに快適。いまはまだ本格的な梅雨という感じでもないので、晴れていれば結構気持ちいいもんです。ただ、ずっと原付や車ばかりで足を使っていなかったんで、持久力が……(^^; ちょこちょこと走り回って、足を元気にしていくしかないんでしょうけど。
 二週にわたった某国営放送のプロジェクトX。何となく内容が薄かった気も。技術論を始めると時間がかかりすぎるのもわかるんですけど、どーも山場が感じられず、消化不良。やっぱりそれなりの本か何かを読んだ方がいいのかも。

◆今日の戦果[buy]

・「爆弾気分の低気圧」清水文化/富士見ファンタジア
・「浮かれ頭とサクラン前線」清水文化/富士見ファンタジア
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2001年06月14日

6月病?


 なんとはなしに、このところ気が抜け気味。読まなきゃならない資料もたくさんあるのに、ゼミも近いのに、なんとはなしにほっぽっていたり。
 だからというわけでもないけど、このところ読書量が増えている気もする。というか、ネットで情報収集を頻繁に行うようになったせいだとおもわれ。便利だけど、よくないですな。今日もきょうとて、珍しく2ちゃんねるをうろうろしていると、半年待ったシリーズの新刊情報が。たまには役に立つぢゃないか、2ちゃんねる。早速帰りに書店へGO! これから、のんびり読みますわ。明日イチコマない日だし。
 そういえば、小泉メルマガ、あっという間に100万突破だそうで。すごい勢いですねー。時事ネタだと、例の大阪の事件を扱ったいわゆるアングラゲームが摘発されたとか。ワタシが知ってる限りでも、サリンや和歌山カレー、バスジャックとか……、あと何かあったかな、とまあ何かでかい事件があれば必ず出てくるもんですし。別に容認するわけでもないですけど、わざわざ話を大きくして有名にすることもないと思うんですけどね。

◆今日の戦果[buy]

・「僕はイーグル2」夏見正隆/徳間ノベルス
◇【夏見正隆】「僕はイーグル2」/講談社ノベルス[book]

 ノベルスなのに人が殺せそうな厚さ。結局読破に4時間。ワタシにしては長いほうかと。おかげで唯一の授業を寝飛ばしましたが(^^;
 航空自衛隊の戦闘機F-15Jにあこがれて、「イーグルドライバー」になった主人公(?)の周りで繰り広げられる恋愛模様と、数度のテロ行為によって揺さぶられる国防意識と自衛隊の存在意義、現場と政治と報道と国民との意識格差、情報操作、そのあたりの公然と蔓延しているかもしれない問題点をかなりデフォルメしているものの浮き彫りにしているかもしれない、けっこうやばめな恋愛スカイアクション(謎)
 「憲法解釈」という非常に曖昧なものと、自己保身しか考えない「政治家」に振り回される現場の自衛隊員の理想と現実。ばかばかしくなるくらいに情けなく、恥ずかしくかかれている官僚や政治家たちが、現実に存在しないことを祈るばかりではあるものの、そんな甘い考えは捨てた方がいいのかも、とも思えてしまうくらい考えさせられる一冊。政治批判の激しいものには「創竜伝」なんかもあるけど、こっちはアレよりもいくらかリアルな分、重さもある。
 とはいえ、話はそんな重いものばかりでもなく、高校時代の彼女が忘れられない主人公に思いを寄せる女性陣の今後の戦いも見物であり、ヒロインというよりも、すっかり主人公を食ってしまっている女性パイロットの、ますます神懸かり的な操縦技術が繰り出す空戦シーンも増え、楽しみはつきない。しかし、ピンチに陥ったときに何の根拠もなく「こうした方がいいと、何かがおしえる」のもどうかと思う。まあ、飛行機関連の描写は、さすがというくらい緻密だし、ミリタリー属性の人にはたまらないんじゃないかとも思う。
 まだ敵の全貌は明らかにはなっていないものの、「パトレイバー」でいうところの後藤隊長以下独立愚連隊なみなさまも徐々に形成されつつあるようで、これからどう反撃に移るのか、一人の男を巡る女の戦いがどう繰り広げられるのか、全3巻シリーズと言うことなので最終巻であるところの次巻に期待。
 だけど、こんなの読むから危険な思想の持ち主になっちゃうんだよなー。右とか左に偏らないように気をつけねば……(笑)

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話題のML

 夕べからずっと雨がしとしと。今日は一日雨模様だそうで。梅雨ですなー。
 本日は、「小泉内閣メルマガ」創刊日です。さっそくワタシの手元にも届きました。創刊号とあって、中身はまだまだって感じですが、お国のお偉いさんが実際身近に感じられるのは確かだと。これからどう発展していくのか、結構期待がもてそう。まずは定期的に発行できることをがんばっていただきたいもの。それにしても、70万通という莫大な数を捌くというと、サーバーとトラフィックに結構負荷がかかるんだろうなー。配信も一日がかりだって言うし。これからもっと増えたら、配信に2日3日かかったりして(笑)

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2001年06月16日

リンクと書評


 本は書くより読む方に専念してしまうので、本格的に読書感想文サイトに移行しようと目論んでいるものの、麻弥さんのところとかの日記を読んでると、不用意にはできないかなーと。2ちゃんねるのスレッドをうろうろしていても見るけど、感想なんて人それぞれ。ツボにはまるところだって人それぞれだから、万人受けするものなんて書けないし。ま、そんな気負ってやるもんでもないと思うけど。自己満足でやって、たまたまそれ見た人が結果的に何かの参考にしてくれればめっけもの、それくらいのスタンスがいいのかと。詰まるところ、個人のwebの公開は自己満足だし(言い切っちゃまずいんかな?)。ま、気楽にいこー。
 で、webと言えば縦横無尽なつながりが簡単に構築できるわけで、その手段としてリンクというものがあるのだけど、それに関してこれまた麻弥さんのリンクに関するアンケートの結果を見てみた。ワタシは今まで、気合い入れて宣伝活動をしてこなかったので、リンクのお願いをしたり、されたりというのも片手に収まるくらいしかしたことないので、「こんなことがあるのかー」程度の感想でしたが。見えない相手とはいえ、結局は人付き合いなので、日常と同様の気遣いは必要だと、そんなところでしょうか。当然といえば当然ですけど。結構、反省を要する項目とかもあったから、少し自分のところも見直さないといけませんね。
 

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2001年06月18日

ITの波


 ちょろちょろとネットをさまよっていたら、こんなところを発見。岩国にある神社らしい。巫女室なるところをのぞいていると、出稼ぎ先の神社を思い出し、結構おもしろい。どこも似たよーな感じなのだろう。ただ、ここのページのすごいところは、掲示板やらチャットやらがあるところ。使い方次第では、きっといろいろと役にも立つのだろう(笑) にしても、前にオンライン祈祷なんてのも見つけたことあるし、宗教にもITの波は押し寄せている様子。そのうちネット新興宗教もできるんだろうか。

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2001年06月20日

本格侵入


 この一週間、けんきうしつの主要な人は海外出張。実に穏やかな日々であります。それがすぎるとゼミ発表という関門が待っているのですけどね。
 そろそろ週間予報なんかを見ると、お天道様マークが見られなくなるなど、本格的に梅雨の様相を呈してきました。これから冷え込みが結構キツイのですよねぇ。
 今日は富士見ファンタジアの新刊発売日。昼に書店に行ったらまだ並んでいなかったので、仕方なく立ち読みしていると、1時間後くらいに店員さんが並べ始めたのでさっさと確保してきました。おまけとともに。

◆今日の戦果[buy]

・「下心のケーキ大作戦」清水文化/富士見ファンタジア文庫
・「スレイヤーズすぺしゃる 小さな濃いメロディ」神坂一/富士見ファンタジア文庫
・「アストロノミコン1」嬉野秋彦/ファミ通文庫
・「アストロノミコン2」嬉野秋彦/ファミ通文庫

 ファミ通の二冊は鈴木雅久氏のイラスト買い。だって、好きなんだもの。鈴木氏の絵。中身もそれなりにおもしろいのでよかった。スレイヤーズは久しぶり。ずいぶん軽く感じるようになっちゃったけど、これはこれで。

 サイトリニューアルを考えているんだけど、配色で悩みまくり。校正とかデザインなんて、ワタシにはそうそういじれないのでせめて配色くらいには気をくばりたいけど、バランスって難しい……。

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2001年06月22日

りにゅーあるてすと


 リニューアルがほぼ終了。部分的にリンクがおかしいところも残っているかもしれないけど、そのあたりは追々やっていくと言うことで。今回一番の変更点は、「なんちゃって書評」をCGI入力化して、少し量を増やしていくこと。ま、自分用の読書、リンク記録用みたいなもんだけど。

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りにゅーあるよく

 やっと色づかいが決まりかけてきました。この週末くらいで入れ替えるかも。やっぱり個人的に落ちついた色の方がいいので、明るめパステルカラーから転換。次のテーマはコーヒーぢゃ。
 活字欲が暴走中。危険な状態です。

◆今日の戦果[buy]

・「サンプル・ジェミニ 天翔ける戦乙女」対馬正治/ファミ通文庫
・「アルシア・ハード」鈴羽らふみ/ファミ通文庫

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2001年06月23日

【秋山 完】ファイヤーストーム -火の星の花嫁-


「ファイヤーストーム -火の星の花嫁-」
著者:秋山 完
イラスト:槻城 ゆう子
朝日ソノラマ文庫
bk1

 火星に人が住むようになったというようなシチュエーションのSFか、な? 特に感動するとか、そういうことはなく、すらりと読めました。この人の書く本は、一本の大きな話を後ろに抱えているようなので、それがはっきりしてくると、また違った発見があるのかもしれません。ひょっとすると深い意味のあるお話なのかもしれないけど、そこまでの深読みはワタシにはできません。火星植民にかかる、科学的な説明はこれまたおもしろいものがあるかもしれません。最近こんなのばかりだなー(笑)

【川上 稔】機甲都市 伯林3 パンツァーポリス1942


「機甲都市 伯林3 パンツァーポリス1942」
著者:川上 稔
イラスト:さとやす
電撃文庫
bk1

 伯林3冊目。前回から3年後。だけど、話はまだまだです。まだまだ人が増えていきます。おかげで何がなにやら。もはや話の中心は「へいぜる・べるがーの進展」のみと(笑) とはいえ、そろそろ話も収束に向かいつつあり、キーパーソンもはっきりしてきたので、今後を読めば少しはわかるんでしょう。川上さんの魅力なんですが、作中のギミックの多様さにそろそろついて行ききれなくなってきましたわ(^^;

【川上 稔】機甲都市 伯林 パンツァーポリス1937


「機甲都市 伯林 パンツァーポリス1937」
著者:川上 稔
イラスト:さとやす
電撃文庫
bk1

 著者本人曰く、「都市シリーズ二期目開始。初心者にもわかる都市シリーズ」とのことだったんですけど、ワタシにはわかりにくかったです。「格闘ゲームやシューティングゲームののり」ということらしいのですけど、勢いだけで、どうも状況が今ひとつ飲み込めず、またイメージもほとんどわかなかったのです。勢いに任せて、しっかりと文章が追えてなかったのかもしれません。理解するには、二度三度読み返さないといけないみたいです。最初から最後まで、まさに「疾風のごとく」過ぎ去ってしまって、後にはなにも残らずな感じ。次も伯林らしいので、それがでる頃にもう一度読み返すことにしましょう。

【伊達 将範】リムーブカース(上・下)


「リムーブカース(上・下)」
著者:伊達 将範
イラスト:しろー大野
電撃文庫
bk1

 「DADDY FACE」ではまってしまった伊達さんの既刊。転生ネタです。

 話の中心には一組の男女。互いがずいぶん前の前世に因縁を持つ仲なれど、男はその記憶を持つが、女はまるで持たない、とある種典型な話かも。それに他の人々が関わってくるのですけど、上下二冊とはいえページ数が足りなかった。もったいないくらいに。魅力的なキャラクターばかりなのに、視点がまるで部外者のように無知な前述の女の方のために、あまり掘り下げてもらえなかった人たちの多いこと。「DADDY FACE」並の厚さで上下巻あれば、もっとおもしろかったのにという印象。対局な立場であるところの敵さんももちっと掘り下げてほしかったけど、なにより「娘」であるところの水蓮をもっと出してほしかった。著者本人のサイトに、これ関連でショートストーリーが何編かあるけど、これが文庫に入っていれば、と思う。でも、最後の方はちょっと「BUSTERD!」入ってたかな? メタトロンとか、その辺で。これはちょっといただけないかなー、とも思う。惜しいっ、て感じ。

【川上 稔】機甲都市 伯林4 パンツァーポリス1943


「機甲都市 伯林4 パンツァーポリス1943」
著者:川上 稔
イラスト:さとやす
電撃文庫
bk1

やっと終盤伯林4冊目。やっと見えてきた感じですが、ここまで来てどうも話の流れが巴里くさい。今まで出てきたものども総動員の様相ですが、どう収束するのか。次がやっとこラストのようなので、それを見てってかんじでしょうか。それにしても、こういろいろと出てくると、「都市世界」の年表とギミック説明集とかがほしいですな。ガイドブック、出してくんないかなー。そろそろ頭の中のイメージだけではおっつかなくなってきました(泣) 根底のネタが第二次大戦だけに、このへんの実史を知らないせいもあるのかな、理解不足は。いずれにしても次です、次。
 どーでもいいけど、表紙、やばめですよ、川上さん(笑)

【榊 一郎】通りすがりの子守歌


「通りすがりの子守歌」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 「棄てプリ」こと「スクラップドプリンセス」シリーズ最新刊。今回は番外編のようなもんでしょうか? ほのぼのハートフルファンタジーって銘打ってるだけに、全体的にのんびりした雰囲気なのは読んでいてほっとします。ラクウェルがその大きな原因であることは間違いないと思いますが。番外編であるところの今回の見所は、誰がなんと言おうと「すーぴぃくん」でしょう。ちっちゃいすーぴぃが「んごんご」言いながら大量におそってくるところはビジュアルでほしかったと思うのはワタシだけではないはずです。ぬいぐるみ、ほしいかもなぁ、すーぴぃくん。今後ちょっと気になるのは、冷徹な駒だったクリス君が最近ちょっと軽くなってきたこと。今後彼がどう変わっていくのか、この辺も注目かも。ちょっと視点が違うけど(笑)

【榊 一郎】捨て犬少女の夜想曲


「捨て犬少女の夜想曲」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 というわけで、「棄てプリ」も5巻目突入。今回のテーマは「揺れる乙女心」か?(笑) 血のつながらない兄妹愛のお約束色が、巻を追うごとに濃くなっていきます。つぼを押さえた話の運びですねー(笑) 大分背景もはっきりしだしましたが、まだ結末を予測できるほどでもなく、話の半分くらいかな、との印象。「続刊以降期待!」という部分が着々と増えていって、おもしろいです。久方ぶりにいいものに逢えたようですね。

【榊 一郎】つかの間の歌劇曲


「つかの間の歌劇曲」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 今回は外伝的なお話。どたばたのタイトル通りの歌劇? いい感じでキャラクターの立ち具合がパワーアップ。脇役の人たちもいい味だしてます。「文化祭」のノリというのもまた、つぼをついててグッド(笑) 最近SFづいていたので、こういう素直なやつを読むと気楽でいいですな。

【榊 一郎】異端者達に捧ぐ鎮魂歌


「異端者達に捧ぐ鎮魂歌」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

いいですねー、腐れ神官。こういうキャラクター大好きです。なんか影もってて、強くて。古いところですけど、「卵王子カイルロッドの受難」(冴木忍)のイルダーナフみたい(←ふるいなー)。まだ爆裂王女も着実に強くなっているようで(精神的に)、ほほえましくもたくましく、物語は適度にシリアス、適度におちゃらけ、イー感じで進んでいきます。この調子で行ってほしいものですなー。「オーフェン」は最近シリアスすぎてちょいとおもしろくなくなってしまったので、二の轍は踏まないことを願います。

【三枝零一】ウィザーズブレイン


「ウィザーズブレイン」
著者:三枝零一
イラスト:純 珪一
電撃文庫
bk1

 最新の電撃ゲーム小説大賞、銀賞受賞作。なぜかこの大賞、一番上の賞の作品よりも二番目以降の方がよく売れるという妙なもの。方々で話題になっているので読んでみました。

 確かに、金賞受賞作「天国に涙はいらない」より、こちらの方がおもしろいです。きれいに完結している割に、世界観は広く展開の仕方として川上さんの「都市シリーズ」に近いものがあるのかもしれません。情報で物理法則を支配するという観点もおもしろいかな。物理関係の話が色々と出てくるので、その辺がだめな人にはつらいかもしれませんが。個人的には、主人公錬君を巡って繰り広げられた各国軍部と兄姉の戦いあたりのお話も読みたいです。「天国」より、続編が楽しみです。しかし、この「天国」の方はすでに続刊発行予定があがっていたりもするんですけどね。

 今回のゲーム小説大賞、大賞受賞作が該当なしのせいもあり、ちょっと不作かも。前回の「ダブルブリッド」とか「リングテイル」とか結構おもしろかったんですけどね。

【榊 一郎】半熟騎士の行進曲


「半熟騎士の行進曲」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 イー感じに盛り上がってきております。「廃棄王女」ことパシフィカの強さと優しさが、心にしみます。こういうのにワタシ弱いんですな。ちょこっと背景が表に出始めてきていてこれからの動向に期待、大です。

【榊 一郎】捨て猫王女の前奏曲


「捨て猫王女の前奏曲」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 久々の富士見ファンタジアです。表紙の絵にやられました(笑) 「スクラップド・プリンセス」(通称:棄てプリ)なるシリーズもの。ファンタジアらしい、実に軽めなどたばた劇。題名の通り、まだプロローグ色が強いから、あまり話は進みません。これから、本筋開始、というところでしょうか。双子の兄姉と血はつながっていないけどいっしょに育った主人公が実は……。ありがちな設定だけど、キャラクターたちはいい味だしてるので、期待はできるかな? ただ、雰囲気が初期の「魔術師オーフェン」に似ている気がする。今後の展開で、評価がどっちに転ぶか、かもしれない。いずれにしても、これからという感じの一巻目でした。

【佐藤 ケイ】天国に涙はいらない


「天国に涙はいらない」
著者:佐藤 ケイ
イラスト:さがの あおい
電撃文庫
bk1

 今年の電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。個人的にいつもツボにはまるのは大賞受賞作より金賞受賞作の方が多いので、今回もとりあえず金賞受賞作から。

 ロリコン天使とか、志保ちゃんバリのゴシップ報道少女とか、そーゆー濃いキャラクターたちと随所にちりばめられた軽いノリのおかげで、結構重い話もすっと読めておもしろい話ではあるのだけど、最後だけはいただけないかなー。というか、ページ数不足なのかな? 一番盛り上げたいところ(盛り上がってほしいところ)がすごく淡泊で拍子抜け。最後のマニアックバカギャグはいらないからせっかくの見せ場をもちっと劇的にほしかったかな、個人的に。続編を出すとあとがきにあったのでこれからどう展開していくのか、それは楽しみ。オカルト系の知識も深いのでその辺でも楽しみ。次巻以降に期待、でしょうか。

【榊 一郎】赦されざる者達の騒動歌


「赦されざる者達の騒動歌」
著者:榊 一郎
イラスト:安曇 雪伸
富士見ファンタジア文庫
bk1

 うん、やっとキャラクターが走り始めたかな、といった感じの二巻目。なんだか大きめな伏線も見え隠れし始め、いい感じで話が勢いづいてきました。それにしても、これにでてくる魔法の名前にはやられましたー。ほとんどが北欧神話由来なんだものなー。ともあれ、おもしろくなってきたので次も続けていってみよー、ということで速攻三巻目も購入。こうやってドつぼにはまっていくのね……。

2001年06月25日

ぐずぐずお天気


 昨日はいい天気だったのに、今日は一日雨降り天気。今週はずっとこんな感じか? 雨そのものが嫌いなわけではないけど、こんな天気の日はうちでのんびり過ごしていたいもの。ガッコに行くのがつらいですー。

 今日は、こっちの方の更新もあり。一気に物語を収束に向かわせようと言う気配ですが、このあとどう転ぶのか、ハラハラしっぱなしです。やっぱり連載ものは、つらいですね。まとめて読んだ方が精神衛生上よいかと。でもなー、目の前にぶら下がっている人参には、やっぱり食いつかないと(^^;
 ほかに特に動きはなし。せいぜいサクラ大戦4がドリカスで出ると発表になったくらいか、な(笑)

◆今日の戦果[buy]

 6月もあっという間にあと一週間。下旬に入ったので朝日ソノラマの新刊が出ているかと、書店にたかるものの、そうそうあるわけもなく。このところ、活字欲が暴走状態にあるので、対症療法に一冊。

・「海底火山とラッコ温泉」清水文化/富士見ファンタジア

 ずいぶん前に出ていたけど、店頭で見かけなかったので忘れていたやつ。今日思い出して探索の後、無事捕獲(笑)
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2001年06月26日

うぬ! なにやつっ!


 なぜか今、部屋の中にでっけえ蜘蛛が一匹潜んでいる。どこから迷い込んだのか? 棚の裏とかに潜んでしまうのでどうしようもない。このまま寝ると、どうなるのかすごーく不安。どーしよー? 殺虫剤なんて気の利いた物ないしなー。はて……。

◆今日の戦果[buy]

 ネットでソノラマの新刊が出回っている情報をキャッチしたので、探索へ。書店を回ること8件。結果、

・「ミドリノツキ(上)」岩本隆雄/朝日ソノラマ文庫

 笹本氏の新刊は捕獲失敗。明日、リベンジ(笑) ソノラマなんて、マイナー系だから扱ってる書店少なくて、新刊捕獲するのも一苦労。素直にbk1で予約しておけばよかったかも。こんどからそうするか……。

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2001年06月27日

ちょっとどきどき


 ついに我が家もブロードバンド。本日無事ADSLが開通しました。これで、時間に関係なくネットで情報収集ができますわ。ワタシの場合、速度よりも常時接続の方がうれしいです。
 夕べ忍び込んでいたクモ君は、意外に賢かったらしい。
 夕べ追い出すことはあきらめ、結局そのまま就寝。今朝、ガッコへ行こうと靴を履くと、左足のつま先に違和感。石でも入ったかと思って、靴から足を抜いたとたんに、スルリと夕べのクモ君(体長5センチほど)が。毒とか持ってたらちょっとびくびくな感じでした。靴に入っていれば、外に出られると思ったんでしょうかねぇ。あぁ、びっくりした。

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2001年06月29日

むずかしいね、うにっくす


 まえまえから、CGIを動かしているサーバーの調子がおかしかった。管理している人に聞いてみると、なんだか怪しいプロセスが妙にたくさんあるという。言われてみてみると、たしかに。物によっては4月から動きっぱなしのものまで。すべての元凶はアンテナシステム。結構重宝しているのだが、たまに更新状況を取得できていないときがあったので、まえから怪しいとは思っていたのだが、現実はさらに怪しい物だった。しかし、原因がわからない。とりあえず、メモリを食いまくっている正体不明のプロセスをすべてkill。しばらく様子を見てみる。これで、また変なプロセス吐いていたら、使用中止するしかないかなー。結構便利だったのになー。

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