なんともはや……
週末の朝から暗い話ばかり。大阪の児童殺傷事件。昨夜の段階では、マスコミ各社容疑者の実名の扱いがまちまちだったものの、今朝からは事態の重要性から実名報道に移った模様。とはいえ、精神的な問題で刑事責任を問えない可能性は大きいわけで、本当にそれで許されるのか、はなはだ疑問ではある。これから、事実確認して送検して裁判に移って…って、かなりの時間がかかるでしょうから、判決が出る頃には忘れられてしまうのでしょうかねぇ。どうにも、「殺人」という禁忌に対する扱いが軽すぎる気がするのはワタシだけではないでしょう。事故であるならまだしも、刺した、殴った、撃ったなんて理由であれば、犯人の精神状態がどうあれ罪に問うべきだと。精神科通院歴さえあれば何をしてもいいという現状は、どこか間違っているのでしょう、きっと。一概にはいえませんが。
こんなことが起こると、報道のやり方にも疑問がひしひしと。間近で人が死ぬということを目撃した子供に向かって、よってたかって血気にはやってマイクを向ける愚か者ども。それもまたトラウマになるんじゃないかとか、考えもしないんでしょうかねぇ。国営放送でさえ取り乱した保護者にマイクを向けていたし。マスコミはどうも自分たちの権利を誤解しているような気がしてならず。週があければ、愚者の筆頭「わいどしょー」というものが本格始動することでしょう。モラルとかって有名無実なことなんでしょうか?
◇【杉原智則】「熱砂のレクイエム」/電撃文庫[book]
何となく表紙買いした一冊。川上さんの都市シリーズより分厚い一冊。とりあえず、一日かけて読んでみる。結論。はずれ。
読み始めて10ページ程度で眠くなったライトノベルスの文庫は初めてでした。明確な理由はわかりませんが、とにかく「浸れない」。そもそも、世界観も、状況もどうも頭に入らない。というか、説明あったかなー? いきなりに出てくる人間の数が多い割に、それらの動きが裁き切れていないという感じ。本は厚いけど、中身はひょっとすると薄いのかも。とにかく、キャラクターが立ってないのがすべてなんでしょう。キーとなる兵器、MRVも今ひとつインパクトに欠けるし。うぬ、否定的なものしか出てこない。
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