【アイスランド旅行記】三日目・ゴールデンサークル巡り
三日目。この日も再びピーカンお天気。新聞には夕べのオーロラが結構立派だったのか,記事になって載ってたり。 晴れていれば見られる土地なのに,よほど大きなものだったみたい。この新聞はもらっておいてバスの座席に置いておいたのだけど, 気がついたらバスの運転手であるところのポールに捨てられていた。微妙にショック。
今日はまた転々と観光名所を巡る旅。まずはシングベットリル国立公園へ。バスから風景を見ていて,微妙に既視感。 どうやら夕べオーロラを見に来たのはここだったご様子。
ここには,大陸が生まれる場所が地上に現 れている「ギャウ」が見られる。右側にヨーロッパプレート, 左側に北米プレートなんていう,なんというか不思議な切り通しを抜け,岩肌に雷鳥を間近に見たり,足下の霜の形を楽しんだり。 そしてここでは,世界史上初めての民主議会が開かれた,とされる場所もあり,このためにここは世界「文化」遺産に指定されている。 ギャウはおまけで,議会が開かれた場所がメインらしい。ここを流れる小川の水が非常にきれいなのが印象的である。
そして,英語で噴水,Gayserの語源となった間欠泉「ゲイシール」です。今はこのゲイシールは年金生活になってしまって, あんまり吹き上げることもないのですが,その隣の弟君「ストロックル」 が代わりに五分おきくらいに20~30m程度まで温泉を吹き上げています。そのもう一つ横には,お孫さん「リットリゲイシール (チビゲイシール)」がぷくぷくと吹き上げたそうにしています。この子もいずれ地下の状態が変わると吹き上げるようになるのかもしれません。 ここは実は個人の土地で,お昼はここのオーナーがやっているホテルのブッフェで。クリームスープとサーモンがやっぱりウマー。 ここにはイクラもありました。日本のそれより少し小粒だけど味はしっかり。
次は,すごーく立派な滝「グットルフォス」へ。現地の言葉で「グットル」は黄金,「フォス」で滝,ということで「黄金の滝」です。 ここは,水力発電所を作るためにつぶされそうになったのを,恐ろしい近所のおばちゃんが一人でやめさせた逸話があるそうで, 滝の見通せる場所に滝をにらむようにしたおばちゃんの顔のプレートがあります。アイスランドの女の人は強くてこわ~いそうです。 ここには滝の間近まで行ける遊歩道があるのですが,滝で飛び散る水が地面を凍らせて危なかったので, 残念ながら近寄ることはできませんでした。別の観光客がへっぴり腰で歩いていっていましたが, 滑って転んだらそのまま滝壺に落ちそうなところまで行けてしまうのがアイスランドクオリティな訳で。
このあと,名無しのごんべな結構立派な滝や,火口湖を見たりして寄り道をしながら,この日の宿泊地・セルフォスへ。 セルフォスのホテルはなんだか北欧デザインのおしゃれなホテル。まだ新しい感じのところでした。晩ご飯の時間まで少しあったので, 近くのスーパーを覗きに行ってみる。ラム肉がブロックでどかんと売っていたり,やたらと毒々しい赤をしたリンゴがあったり, スーパーをのぞくといろいろと妙なものが売っているので楽しいですな。
晩ご飯は隣町にあるロブスターのレストランへ。ここでは,ひたすらに向こうで言うところの「Humar」 のからを剥き食べることに専念。車エビよりは一回りくらい大きな手長エビで,身は甘くとてもおいしかったです。ただ, 大皿に盛られたエビは大量で,同行者の皆様の年齢的にもかなり厳しく,若手への負担が大きかったです。おいしかったんだけど, 結局残してしまいました…。
この日はあいにく夜は雲が多く,ご飯からの帰り道,ポールが(止まらず,スピードを落とすことなく) ヘッドライトを消したりして空を見せてくれたのだけど,それらしいものは見えず。夜中にまた起きて見ればよいかと思い,先に就寝。 何度か起きては外を気にしていたのだけど,結局雲晴れず,連夜のオーロラ鑑賞とはいきませんでした。ただ, 聞くところによると22時頃にオーロラがすこし見えたそうです。ち,作戦ミスか…。