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2001年06月14日

6月病?


 なんとはなしに、このところ気が抜け気味。読まなきゃならない資料もたくさんあるのに、ゼミも近いのに、なんとはなしにほっぽっていたり。
 だからというわけでもないけど、このところ読書量が増えている気もする。というか、ネットで情報収集を頻繁に行うようになったせいだとおもわれ。便利だけど、よくないですな。今日もきょうとて、珍しく2ちゃんねるをうろうろしていると、半年待ったシリーズの新刊情報が。たまには役に立つぢゃないか、2ちゃんねる。早速帰りに書店へGO! これから、のんびり読みますわ。明日イチコマない日だし。
 そういえば、小泉メルマガ、あっという間に100万突破だそうで。すごい勢いですねー。時事ネタだと、例の大阪の事件を扱ったいわゆるアングラゲームが摘発されたとか。ワタシが知ってる限りでも、サリンや和歌山カレー、バスジャックとか……、あと何かあったかな、とまあ何かでかい事件があれば必ず出てくるもんですし。別に容認するわけでもないですけど、わざわざ話を大きくして有名にすることもないと思うんですけどね。

◆今日の戦果[buy]

・「僕はイーグル2」夏見正隆/徳間ノベルス
◇【夏見正隆】「僕はイーグル2」/講談社ノベルス[book]

 ノベルスなのに人が殺せそうな厚さ。結局読破に4時間。ワタシにしては長いほうかと。おかげで唯一の授業を寝飛ばしましたが(^^;
 航空自衛隊の戦闘機F-15Jにあこがれて、「イーグルドライバー」になった主人公(?)の周りで繰り広げられる恋愛模様と、数度のテロ行為によって揺さぶられる国防意識と自衛隊の存在意義、現場と政治と報道と国民との意識格差、情報操作、そのあたりの公然と蔓延しているかもしれない問題点をかなりデフォルメしているものの浮き彫りにしているかもしれない、けっこうやばめな恋愛スカイアクション(謎)
 「憲法解釈」という非常に曖昧なものと、自己保身しか考えない「政治家」に振り回される現場の自衛隊員の理想と現実。ばかばかしくなるくらいに情けなく、恥ずかしくかかれている官僚や政治家たちが、現実に存在しないことを祈るばかりではあるものの、そんな甘い考えは捨てた方がいいのかも、とも思えてしまうくらい考えさせられる一冊。政治批判の激しいものには「創竜伝」なんかもあるけど、こっちはアレよりもいくらかリアルな分、重さもある。
 とはいえ、話はそんな重いものばかりでもなく、高校時代の彼女が忘れられない主人公に思いを寄せる女性陣の今後の戦いも見物であり、ヒロインというよりも、すっかり主人公を食ってしまっている女性パイロットの、ますます神懸かり的な操縦技術が繰り出す空戦シーンも増え、楽しみはつきない。しかし、ピンチに陥ったときに何の根拠もなく「こうした方がいいと、何かがおしえる」のもどうかと思う。まあ、飛行機関連の描写は、さすがというくらい緻密だし、ミリタリー属性の人にはたまらないんじゃないかとも思う。
 まだ敵の全貌は明らかにはなっていないものの、「パトレイバー」でいうところの後藤隊長以下独立愚連隊なみなさまも徐々に形成されつつあるようで、これからどう反撃に移るのか、一人の男を巡る女の戦いがどう繰り広げられるのか、全3巻シリーズと言うことなので最終巻であるところの次巻に期待。
 だけど、こんなの読むから危険な思想の持ち主になっちゃうんだよなー。右とか左に偏らないように気をつけねば……(笑)

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