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2004年01月02日

いつものところで「あけました」

 おかしい。今年から社会人のはずなのに、新年の鐘の音ならぬ太鼓の音を、例年通りの場所で、そして例年通りの格好で聴くなんて。あれ~?

 というわけで、もはや六年も遠ざかっていた世間一般の正月の過ごし方など、ワタシは忘れました。なので、急遽いつもの神社でお手伝いにおじゃましに行くことに相成りました。それも、前日、呑み会の席で、ノリと勢いでお電話した結果だったりしたり。いずれにしても、とりあえず勝手知ったるなんとやら、しっかり明けた未明から朝まで、そして仮眠を取って朝から夜まで、しっかり20時間働いてきました。

 今年はなんだか、天気が久しぶりによかったのと、少し暖かめの元旦のせいか、非常な人出で、列がつきることなく、コンスタントに忙しかったです。しかし、人が多かった割に、多少逆ギレされたのが一、二件あったくらいで、ラズベリー賞みたいな人がいなかったのが残念。後の日は、ちまちまと用事があるので、お仕事は元旦だけ。これでようやっと年越した気になれますわ

 何はともあれ、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよしなに。h。

2004年01月14日

現場のささやかな憂い?

 今日は、教育でヨコハマの方に出たので、いい機会と言うことで、大学時代非常にお世話になった部活の先輩と会食。

 衛星関係のお仕事をされている関係上、内輪ネタがぼろぼろと。いずれにしても、今後の日本の宇宙開発がどうなっていくのか、一現場の技術者のお話としていろいろと拝聴し、自らの思うところも少し話してみたり。

 この人との話は非常に楽しく、いつも長くなる。仙台から神奈川まで、弓道場での呑み会の最中、延々長電話をしたこともあるし、ICQで徹夜に近いモノをしたこともある。なかなかにいろいろとある人なので、かなりキッツイことも言うけれど、一本柱の通った人なので、ワタシは非常に尊敬しているし、モノの考え方やその話はためになる。
 そんなワタシにとっては存在の大きな方だが、ビックリしたことに、去年に入籍、結婚をなさったそうで。おめでとうございます。そういうことは早めに教えてくださらないと、対処のしようもありませんが。しかし、この人に普通の夫婦生活が営めるのだろうか……。専業主婦もできるとは本人の談だが、周囲の人間の見解は一致して否らしい。うむ(笑)

【高野和】七姫物語 第二章 世界のかたち/電撃文庫



七姫物語(2) 世界のかたち表紙


「七姫物語 第二章 世界のかたち」
著者:高野 和 
イラスト:尾谷おさむ →空想カーニバル
電撃文庫
 

 第九回電撃ゲーム小説大賞・金賞受賞作のやっとこでた続編。

 初作同様の淡いタッチの物語り。七姫の視点のためか、戦は端折られ、戦後の話から始まり、ちょっと虚をつかれた感じ。未だ、話の全体像がつかめないけれども、なんだか国盗り物語りから「自分探しな人間ドラマ」に印象が変わりました。ほかの六人の姫が実像を結んだおかげで淡い澄んだ青一色だった色合いに、いろんな色が混じって、少しの鮮やかさが出てきた感じか。

 特に大きなイベントも何もない一冊だけれども、今回はなにか、中心の姫様に引っ張られて読み切った一冊。文章がきれいで、脳内情景が浮かびやすいのもその遠因かも。

 ちょっと化けたかな、と思える二巻目でした。願わくば、次巻が早く刊行されることを。

【近藤信義】ゆらゆらと揺れる海の彼方/電撃文庫



ゆらゆらと揺れる海の彼方表紙


「ゆらゆらと揺れる海の彼方」
著者:近藤信義
イラスト:えびね
電撃文庫
 

 カナンなる門を抜け、海獣を駆るは冥海。繰り広げられる合戦。二大国のはてなき戦……。

 何とも壮大げな空想戦記物の雰囲気ですが、今後はこのまま戦記物でいくのか、創世ロマンorミステリーに進行するのか、楽しみな感じです。

 造語を以て語られる世界観。元はSFだったと言うだけに、カナンを転移門に、海獣を戦艦に、冥海を宇宙空間に読み替えたならば、まるで銀英伝か星海かという感じですが、独自の世界観のおかげで、独特な雰囲気を持ったモノになっています。

 中心におかれたキャラクタもなかなかに皆魅力的。軽いタッチの掛け合いが好きなワタシには好みの流れです。惜しむらくは、敵さんがステレオタイプのやられキャラが多めなことでしょうか。ただ、今後の期待株が一名ほどいるので、ここに期待しましょう。

 まだ一巻目。分厚いですが話の種がまかれたところ。これからの話の展開を、楽しみに待てる一冊です。

 …にしても、「何となれば…」ってので後藤隊長が浮かぶのはワタシだけだろうか…。

2004年01月18日

雪にまみれて映画三昧?

 この週末、御用達のレンタル屋が一本百円だというので、朝起きて、おもむろに行ってみる。

 先週の連休に、ようやっと指輪物語のDVDを見て、とりあえず安心して見られることがわかったので、二つの塔を借りようと思っていたのだ。いつ行っても大量にあるDVDは貸し出し中だったのだが、幸い、二本ばかしあったのでこれを調達。そして百円なら、とチャーリーズエンジェル二作と、最近ハマっている(笑)マクロスIIのOVAを借り出す。

 まずは長丁場の二つの塔を見る。……三時間はやっぱり長いです。もうすぐ王の帰還も公開とのことですが、劇場で見るのは結構きついかも。いずれにしても、これの主役はどうもアラゴルンのようだなぁ。フロド君はなんだか影が薄くて。後半サムに持って行かれるし。ま、何であれ、映像は迫力あるし、大作であることは間違いないので、楽しく見られました。

 そして一気にマクロスIIを片づける。これはなんだか、戦闘シーンやメカデザがしょぼくて今ひとつ。マクロス・ゼロの出来がよすぎるから、そのギャップが何とも……。ヴァルキリーが格好悪のが最悪だよなぁ。

 この辺片づけて、気づけば日をまたいでいたり。外見れば、いつの間にか本格的に降り出した雪が積もってるし…。せっかくつもっているのなら、先日入手したスタッドレスの機能確認もかねて、と奥多摩湖に向かって蒼インプをとばしてみる。ところどころ道路も真っ白くなっているモノの、気温はそんなに低くもないので、凍ってもいなくて拍子抜け。しかし、奥多摩湖あたりまでくるとさすがに雪の量も増えてくる。駐車場ではほどよく積もった雪の中をズリズリ滑って遊ぶ車多数。考えることはみんな一緒らしい。
このあたりまでくると、雪は仙台の時みたいなさらさらの雪。都心に降るべっとりしたやつとは大違いですな。この冬、後どれくらい降るもんなんだろうか。いずれにしても、スタッドレスはそれなりに働いてくれそうなので、安心です。

 翌日…。のこった二本を一気に片づける。個人的にアリーMy Loveを少し見ていたので、ルーシー・リューが気になっていたのだけど、それよりもキャメロン・ディアスに惚れそうな勢いです。ロング好きでもブロンドはダメだったんですが、ブロンドのショートはいいかも……とか思うようになりました。ダメですねぇ。

 というわけで、PS2が大活躍な訳ですよ。一応スピーカーシステムもちゃちいのがあるので、それなりに見られるわけで。これから週末は映画のんびりってのが増えるかもなぁ…。

2004年01月19日

H-IIAF#6-とりあえず欠片発見とのこと

 新聞報道より→ここを押して(読売新聞)

 まだ問題のノズルは発見ならずのようですが、近辺には破片がたくさん転がっているようなので、一日も早いノズル発見の報がもたらされることを期待します。

 これに合わせるように、止まっていたLE-5BのHATS試験も再開され(JAXAプレスリリース→ここを押して、徐々に動き始めたようです。

 先日の米大統領のスピーチと、スピリット成功のおかげでにわかにまた宇宙へ視線が動きつつあるようですから、ここで日本も中国に遅れることなく何とか動いていきたいところですが。このブッシュ大統領の宇宙開発計画については、原文をがんばって読み砕いて近いうちに触れたいところです。とりあえずリンクまで→ここを押して ちなみに、今NASAのサイト、おもしろいことになってますよ。

2004年01月21日

こ、これはどうなのか…牛タンsong

 経由でこんなんがあることが発覚。すでにその筋では有名なのか? →大好き!牛タンタン

 元仙台市民としては、非常に微妙な心境です。よろこぶべきところ……ではないだろうきっと。

2004年01月25日

【笹本祐一】ARIEL 20



ARIEL〈20〉表紙


「ARIEL 20」
著者:笹本祐一
イラスト:鈴木雅久
朝日ソノラマ文庫 公式サイト
 

 ARIELの第一巻が発売されたのが1987年3月。実に17年弱の時を経て、今ようやっと完結です。よくまぁこんなすちゃらかな話をきれいにまとめたものです。さすがにこれだけの長丁場で、何でもありなお話だったので、そこいらに吸収しきれていない複線やエピソードがいっぱいありますが、それにしてもさわやかなエピローグでした。うれしいことに、宇宙人側の「その後」はまた「ARIEL読本」に収録されるらしいので、これを首を長くして待つことにします。

 ARIELシリーズは、以前にOVA化されていますが、せっかく完結したことだし、ここらでもいっかい今のCGばりばりにして是非に映像化して頂きたいところ。ソノラマにがんばってもらえないだろうか……。

 ワタシが笹本氏の本を手に取ったのは、1997年の「星のパイロット」から。それですっかり笹本氏に撃沈され、書店や古書店を巡って著作を漁り、すったもんだの末に、富士見ファンタジア版の「RIO」を発見したり、「星のダンスを見においで」の後編がどうしても見つからずにじりじりしていたりしたあげく、すっかり影響を受けて、今や宇宙開発の端っこでお仕事までするようになりました。まさにワタシの根本に大きく影響を与えた一人であることは確かです。

 長い長いお話が一段落ついたわけですが、「星のパイロット」や「ほしからきたもの」、「小娘オーバードライブ」など、続編が待たれるモノも多くあるし、何より新作が早く読みたいので、ロケット取材もほどほどに、お仕事がんばってください。

2004年01月29日

日本独自の有人宇宙計画へ!?

 「有人宇宙飛行」目指す…政府、宇宙開発政策を見直し(読売新聞)

 さすがに中国は驚異に感じられたらしい。お金がかかるので、慎重論がでるのは当然だけれども、議論すら放棄するのはいただけない。是非是非活発な議論を尽くして、前向きな結論を得てほしいモノ。それがワタシの明日の生活の糧になるわけだし……。