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2004年01月25日

【笹本祐一】ARIEL 20



ARIEL〈20〉表紙


「ARIEL 20」
著者:笹本祐一
イラスト:鈴木雅久
朝日ソノラマ文庫 公式サイト
 

 ARIELの第一巻が発売されたのが1987年3月。実に17年弱の時を経て、今ようやっと完結です。よくまぁこんなすちゃらかな話をきれいにまとめたものです。さすがにこれだけの長丁場で、何でもありなお話だったので、そこいらに吸収しきれていない複線やエピソードがいっぱいありますが、それにしてもさわやかなエピローグでした。うれしいことに、宇宙人側の「その後」はまた「ARIEL読本」に収録されるらしいので、これを首を長くして待つことにします。

 ARIELシリーズは、以前にOVA化されていますが、せっかく完結したことだし、ここらでもいっかい今のCGばりばりにして是非に映像化して頂きたいところ。ソノラマにがんばってもらえないだろうか……。

 ワタシが笹本氏の本を手に取ったのは、1997年の「星のパイロット」から。それですっかり笹本氏に撃沈され、書店や古書店を巡って著作を漁り、すったもんだの末に、富士見ファンタジア版の「RIO」を発見したり、「星のダンスを見においで」の後編がどうしても見つからずにじりじりしていたりしたあげく、すっかり影響を受けて、今や宇宙開発の端っこでお仕事までするようになりました。まさにワタシの根本に大きく影響を与えた一人であることは確かです。

 長い長いお話が一段落ついたわけですが、「星のパイロット」や「ほしからきたもの」、「小娘オーバードライブ」など、続編が待たれるモノも多くあるし、何より新作が早く読みたいので、ロケット取材もほどほどに、お仕事がんばってください。

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