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2001年07月09日

【佐藤ケイ】天国に涙はいらない3 あだ討ちヶ原の鬼女


「天国に涙はいらない3 あだ討ちヶ原の鬼女」
著者:佐藤ケイ
イラスト:さがの あおい
電撃文庫
bk1

 オカルトネタが基本のはずの、ただの「萌え」小説の三冊目。
 今回のネタは「鬼」。だいぶ話の展開にもこなれてきて、おもしろく読めるのだけど、「萌え織天使」アブデルがやりすぎ。いい感じで話が流れているのに、ちょこっと入る「萌えネタ」が気分をさましてしまう。ここまでねらわれすぎてしまうと逆にえげつないというか。もうちょっとふつうに話を展開してもらえれば、素直に楽しめるのに。ウケの取り方がいわゆる「内輪ネタ」に近いせいかも。背景にある情報量とかは豊富だから、難点はここだけかなー。きわどいシリーズなんだよなー。

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