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2001年08月02日

夏休み真っ盛り?


 8月ですねー。とりあえず、前期の授業が一段落したので、余裕はありますが、やっぱり夏休みという感覚にはほど遠く……。天気もこのところぐずってて、あれだし。涼しいことはいいんですが。5日の花火大会は晴れてくれるとうれしーなー。去年はひどい天気だったしなー。
 月初めの新刊チェック。
 -今日の戦果-


    「桐原家の人々4 特殊恋愛理論」茅田砂胡/中公C・NOBELS

    「トリニティブラッドROM2 熱砂の天使」吉田直/角川スニーカー

    「坂物語 ~キミを見つけた冬の朝」大倉らいた/角川スニーカー

 「桐原家」はこれでシリーズ終了。中身は、零くん視点での、一番ドタバタした頃の話。理想を言えば、もうちょっとエピローグがほしかったなー。
 「トリブラ」は何となく世界が見えかけてきた雰囲気。単発ヒロインだと思っていたエステルさんがすっかりレギュラーしててびっくり。
 「坂物語」は今回5本ということで、話は薄め。ネタがつきてきたのか、大倉らいた。次で終了と言うことで、最後の方ではかなり収束に向けた伏線がぽろぽろと。

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2001年08月03日

無情なるかな、時の流れは……


 今日は、夏休み恒例のルパンスペシャルでした。
 とりあえずといった感じで見たんですけど、一番ショックだったのは峰不二子の声に張りがなくなっていたこと。さすがに時の流れには逆らえないようです。全編にわたって、聞くに堪えなかったものでした。増山さんも、そろそろ代替わりなのかもしれません。次にショックなのは、やっぱり脚本かなー? 方々で非難囂々みたいですけど、ワタシも同感。今回、お約束の中心ヒロインをおかなかったのもちょっと冒険に感じられましたけど、軸がないぶん、ちょっと苦しかったかと。この間「カリオストロ」を見たばかりのせいか、とっつぁんの活躍ぶりだけが目立った感じ。そろそろルパンで引っ張るのも限界カモよ、日テレさん。
 さて、一方で未来版ルパンなんて言われ方もする「COWBOY BEBOP」も来月には劇場公開なわけで、今回のスペシャルでこけてしまった分、渋く魅せてくれるナベシン監督のこいつに期待しませう。公開までは、ひたすらビデオとサントラで我慢我慢。


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2001年08月06日

コバンザメの群


 最近ネタがないので、困ったときの社会ネタ(笑)
 大騒ぎの選挙が終わったと思ったら、いきなり役立たずな上の方はあちこちから煙が立ちのぼっているようで。大きいところだと一連の外務省人事騒ぎ。ワタシ個人としては外相擁護をしたいところなんですけどね。まあ、一部マスコミの報道しか情報源がないからアレですが。でも、どーも、官房長官がイケスカネー。何度も放送された「今日持ってこなければ、あしたもってくるんですか?」ってセリフ。高校の時のすげーいやらしー学年主任を彷彿とさせて嫌悪感ばりばり。あの口元の、人を小馬鹿にした笑みが気にいらん。えぇ、まるっきり個人的感情です。なんとなく、腹黒そーぢゃないですか(笑)
 保守党もちょっと火が出ていたようで。党首の人におんぶにだっこな情けない親父どもが、あわてふためいて右往左往しているようです。ナサケナー。比例区、入れるところなかったからここにいれたんだけど、やぁめときゃよかったかなー?
 あとは、靖国神社っすか? これはねー、戦後生まれの人間からしてみれば、何でそんなに騒ぐのか、どうしても理解に苦しんでしまう。A級戦犯合祀と元が軍の管轄だったというのが問題なのでしょうか。今のところ、そう理解していますが。どこぞで誰かが(桝添さんだったと思うけど)が、国立公園墓地を作ればそれだけでいいはずと言っていたんですけど、千鳥が淵にひとつあるんでしょ? そこをちゃんと整備すれば、問題なし、でもないんですかね? 大陸のみなさまの非難にはちょっと辟易というところでしょうか?(問題あるかな?)
 あと、不思議とどこにも話題のない大仁田の当選。不思議でしょうがないんですが、なぜこいつが国会議員? 世も末ぢゃー……。
 ただの愚痴グチになってますが、ワタシの望むことは、もし次のH2A打ち上げが失敗したからといって、ロケット自国開発をうち切ることだけはしないでほしいと、それくらい。特殊法人の見直しにNASDAも名前が挙がってるけど、対して予算も食ってないんだから、見逃して。おねがい。
 とまあ、ジコチューきわまりない一介のガクセーの戯言でした、マル

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2001年08月08日

待望のブルー復活!


 ブルー復活! というわけで、今月末の松島基地航空祭からブルーの展示飛行が再開とのこと。機体等の補充はまだ行われていないので、従来の6機飛行ではなく、4機飛行で、科目数も少ないものの、兎にも角にも無事展示飛行ができると言うことで、良かった良かった。今年の松島基地航空祭は一昨年までと違って、一ヶ月遅くなったおかげで、ひょっとすると松島名物のシーフォグに悩まされることもなく、晴れ渡った空の下できれいな飛行が見られるかもしれません。航空祭前日にはH2Aの打ち上げなんてイベントもありますが、どっちもうまくいくといいですなー。
 例のごとく、電撃の新刊が出ていたので、捕獲。
 -今日の戦果-


    「新フォーチュンクエストL2」深沢美潮/電撃文庫

    「パラサイトムーン2 鼠達の狂宴」渡瀬草一郎/電撃文庫

    「太陽機関士物語 完全版」祭紀りゅーじ/電撃文庫

 上の二つは続刊ということで。幸運探索はそろそろだれてきてるんだけど、昔から読んでるからなー。太陽機関士は何となく。某所でべた褒めの一文を見たんで、話の種に。電撃は来月の新刊がにぎやかしーな。

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【大倉らいた】坂物語 ~キミを見つけた冬の朝


「坂物語 ~キミを見つけた冬の朝」
著者:大倉らいた
イラスト:甲斐智久
角川スニーカー
bk1

 センチの二人で書いている「純愛・学園ロマンティックシリーズ」の三冊目。
 毎回、いくつかの地方が舞台となる短編集なので、地方在住の人にはけっこううれしいかも。今回のは、金沢、高知、鳥取、尾道の四カ所。数が多い分、少し中身は薄目で、ちょっとネタにも苦しくなってきているのか、今ひとつ。次で終わりらしく、そろそろまとめの気配もあるのでそのせいかも。センチの時みたいに「切なさ炸裂」(笑)みたいにはならないから、今ひとつ盛り上がりに欠ける。
 まあ、スニーカーらしいっちゃらしいシリーズです。

2001年08月09日

【渡瀬草一郎】パラサイトムーン2 鼠達の狂宴


「パラサイトムーン2 鼠達の狂宴」
著者:渡瀬草一郎
イラスト:はぎやまさかげ
電撃文庫
bk1

 電撃大賞出身で、大賞受賞後の最初のシリーズ、2冊目。ネタ元は「クトゥルー神話」とか、そのあたりだと思うけど、人外の能力を持つ人たちが、その能力の元となる「神様」を狩ったりなんだりしたりする過程で生じる各種騒動。そんな話(どんなや?)。
 一巻目、挿絵といい、中身といい、非常に萌え要素を全面に出し、話の根本になる「迷宮神群」とかのあつかいもなんだかなーで、今ひとつだったのが、二巻目でかなり改善。前回、勢いに乗れなかったぶん、今回は結構全体的にかっちりしていて読みやすかった。最後のもっていきかたも満足。ネタから考えても、そんなに萌え要素を出す必要もない、というかむしろ出してほしくない。今回、かなりの量の神様の名前が出てきてしまって、能力その他が混乱気味なので、ちょっと整理がほしいところかも。
 安定した今回から、さらにどう発展するのか、すでに三冊目も校正段階のようなので、期待大。一巻目のカップルがしっかり出てくるそうです。

2001年08月12日

斯くあるべし


 このところ、夜な夜なやることがある。日付が変わることにおもむろにごそごそと……、ってただテレビ見るだけですけど。
 「人類、月に立つ(FROM THE EARTH TO THE MOON)」というアメリカのドラマ。マーキュリー計画から始まって、ジェミニ、アポロ計画ともっとも宇宙がにぎやかだった頃のドキュメンタリードラマ。なぜか製作総指揮、トム・ハンクス。「アポロ13」の関係からなのか? アポロ1号の火災や、「奇跡の生還」アポロ13号、そして月面着陸したアポロ11号、と有名なところの概要くらいは知っていても、クルーの一人一人の人間像まではしらないから、この当たりが非常に興味深かった。「ライトスタッフ」と前述の「アポロ13」、そしてこの「人類、月に立つ」を一通り見ると、激動の1960年代の宇宙開発に対する知識はそれなりに増えそう。「ライトスタッフ」を見たときにも思ったけど、とにかくその道のプロというやつはカッコイイ。こんなプロフェッショナルになりたいモノですよ。アポロ15号の逸話なんかがその最たるモノか。アポロ12号のにぎやかなクルー達も好きだな。13号に関しては、宇宙よりもそれを伝えるマスコミをメインに置くという、ちょっと変わった構成でおもしろい。ちょっと話はわかりにくかったけど。再放送があったらまたみたいものです。
 確信は持てないけど、考えてみればアメリカの宇宙開発において、ロケット打ち上げに際して、死人を出した事故って言うのはアポロ1号の火災と、チャレンジャーの爆発事故だけだと思う。40年以上のわたって行われてきた、これが実績というモノかもしれない。打ち上げそのものの失敗に関してならば、数限りなくあったのだろう。
 日本の宇宙開発においては、なぜか一度の失敗も許されないという雰囲気があるのが疑問に思う。他国の開発史を繙けば、新型ロケットの初号機から5本が連続して成功するというのは結構大変な事だということがわかる。このために、「成功して当たり前」と思われてしまったのだろうけど。何はともあれ、あと二週間でH2A初号機が打ち上げられる。また、8号機の失敗を元に改良してきたエンジンを搭載する2号機のエンジン試験も順調に進んでいる。特殊法人の予算削減が叫ばれる今、初号機が失敗することになれば、日本の宇宙開発がどんな方向に進むのか、大体の予測はつくが、すぐに結果を求めることだけはしないでほしいものだなぁ。
 


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2001年08月17日

就労記録(前半)


 帰省中であります。例のごとく、目的は神社での出稼ぎですが。
 日頃の運動不足がたたって、バイトから戻れば疲労困憊。ぱたんキューです。というわけで、安易にまとめて回帰してみましょう。
 初日のメニューです。
1.マルハチマルマル、就業。社に紫の幕を張る。
2.鈴の引きひもを取り替える。
3.宮裏、倉庫を整理する。
4.社、一部掃除。ヒトナナマルマル、終了。
(番外) バイト仲間の就職してしまった人と会食。和風創作料理とお酒堪能(笑)
 二日目のメニューです。
1.マルハチマルマル、就業。境内掃除。
2.白衣、白袴に着替えて、祭典準備。
3.祭典(これのことが、実は一般の「お祭り」の正体)。
4.発御(神輿の出発)。
5.市内練り歩きに同行。
6.6カ所の休憩所にて接待を受ける。
7.神輿里帰り先に到着、帰社。
8.着替えて、交通誘導看板回収。フタフタマルマル、終了
 三日目のメニューです。
1.マルハチマルマル、就業。境内掃除。
2.交通誘導看板、再設置。
3.ヒトフタマルマル、終了。
 以上がおつとめのメニューとなっております。
 すっかり慣れてしまったので、作業の質にとまどいはないモノの、自らの体の怠けっぷりに改めてびつくり。とりあえず、これで前半は終了。後半は22日と23日となる。
 運動しよ……。

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2001年08月21日

くるぞぉ、嵐が来るぞぉ


 お仕事は一時休養。結構のんびりしてました。明日とあさっては再び仕事の予定ですが、どうやら台風がもろに直撃らしいです。明日予定されている、御神輿の巡行は行われるのか、はなはだ不安であります。
 そろそろ富士見ファンタジアとか、ファミ通とかの新刊があるはず、と書店に向かうも、ファミ通はあっても富士見は見あたらず。しかも、出ているファミ通の新刊も萌えモノばかりで、なんだかなー。最近萌えモノは食傷気味なので手は出さず。でも収穫なしもむなしいので、ちょこちょこと話題になっているようなものを買ってみる。
 -今日の戦果-


    「召還教師 リアルバウトハイスクール1」雑賀礼史/富士見ファンタジア

    「ザ・サード 蒼い目の刀使い」星野 亮/富士見ファンタジア

    「ANGELIC LAYER 1~4」CLAMP

     一番下はおまけ。非常に何となくなので、つっこみなし。
     「萌えモノの次は、格闘モノかい!」というくらい激しい偏りぶり。もうひとつ似たようなシリーズがあるのだけど、これは保留。さて、これがどう転ぶか、見物であります。
     実家にあったふるーいビデオテープを整理していたら、いろいろと出てきた。新しいところだと、「ナデシコ」とか「セイバーマリオネットJ」だの。古いのだと、「GS美神」とか、「パプワ君」なんてモノまで。時代を感じますなー(笑)

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2001年08月25日

さんきう、じゃふ。再び。


 やっと千葉から帰還。家を出てから実に25時間と15分の旅でした。何でこんなに時間がかかったのか、それはパパさんの故障が原因。
 出発してから2時間。順調に東北道をかっ飛ばし、上河内S.A.で休憩後、出発しようとしたらば、点灯しっぱなしの警告灯が二つ。そこにあったGSで看てもらうと、バッテリーが怪しいかも、とのこと。とりあえず走れるので、つきっぱなしの警告灯にびくびくしながら80km/hののろのろ運転で次の矢板I.C.を目指す。本来ならば降りる必要のないインターで料金を払い、料金所のおじさんに最寄りのカー用品店の場所を聞く。それに従って4号線を北上。
 しかし、行けども行けども見あたらないので、西那須野手前でコンビニにて情報収集。細かい地図でカー用品店を発見し、急行。閉店間際に駆け込むも、そこで下された診断は、発電用のダイナモ異常。「走れるかもしれないけど、ちょっと怖いかな?」ということで、とりあえずは再び走り出したモノの、すぐに室内灯やヘッドライトが暗くなり、ハンドルが重くなる。
 「やば!」
 で、JAFへの救援要請再びということにありなりました。JAFスタッフの診断により、「現状において打つ手なし」ということで、とりあえずパパさんはレッカー移動して西那須野I.C.の故障車置き場へ一時保管。明朝朝一でディーラーに持ち込むことに。で、ワタシは結局西那須野のビジネスホテルで急遽一泊。それにしても、このスタッフさん、非常に親切だった。レッカー移動の距離はおまけしてくれたし、ビジネスホテルを紹介してくれて、そこまでわざわざ送ってくれたり。仕事が入っていたにもかかわらず。ほんとに、ありがたかったっす。
 翌朝、またJAFにお出まし願って、ホテルでピックアップしてもらった後、I.C.から車をディーラーまでレッカー。で、ディーラーに預けた後、今度はディーラーの人に西那須野駅まで送ってもらう。本当にありがたいくらい親切な人が多くて、もう。とりあえず、那須塩原まで出て新幹線に乗ろうと思ったモノの、二時間近く電車がないので、仕方なく鈍行で北上。結局黒磯、郡山と乗り換えて、福島からちょうど接続の良かった新幹線を捕まえて、やっと仙台までたどり着きましたさ。
 あとは、パパさん復帰までの必要経費がどの程度か、それが問題。にしても、つかれたわー。

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2001年08月27日

復活、ブルー


 昨日は松島へ。あいにくの曇天だったモノの、一縷の望みを託して向かうは松島基地。あまり良くない天気の割には結構な人出だった航空祭へ行ってきました。
 地上展示には、F-15DJやF-4、米軍のF-16とやっとできたF-2Aから、C-1輸送機や攻撃ヘリなどまで、それなりの数の機体があり、クラブチームであるところの「ブルーインパルスJr.」の演技も笑いと拍手を浴びて、結構なにぎわい。だけどあくまでもメインは復活したブルーなわけで、予備機を入れた5機しか表に出ていないのが残念だったモノの、それはそれでうれしいモノで。天気が優れずに、午前中の訓練飛行は、タキシングとスモークテストしかできなかったが、午後になって微妙に雲が薄くなり、まさにその時間だけの天気の好転。予定より30分の遅れで、午後の展示飛行が始まった。
 4機編隊によるダイヤモンドテイクオフから、ファンブレイク。ここで海上の天気が悪化したため区分を変更。航過飛行を一度した後、さらなる天候の悪化を受けて、結局展示飛行は中止。結局4度の航過飛行を行っただけとなってしまった。しかし、なにより無事に飛んだことがうれしいモノ。あとは、来年のお楽しみと言うことにしておこう。
 それにしても、まさに展示飛行の時だけ雲が薄くなって晴れ間も見えたのは、なにがしかのチカラが働いたのか、な……?

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2001年08月28日

順調に?


 明日に迫ったH2A初号機の打ち上げ。準備は順調に進んでいるようですね。すんなり上がってくれるとうれしいんですけど。
 帰省から帰ってくるときいろいろあったせいか、中毒症状が暴走しているご様子。
 -最近の戦果-


    「召還教師リアルバウトハイスクール2」雑賀礼史/富士見ファンタジア文庫

    「召還教師リアルバウトハイスクール3」雑賀礼史/富士見ファンタジア文庫
    「召還教師リアルバウトハイスクール4」雑賀礼史/富士見ファンタジア文庫

    「ザ・サード2 虚ろなる幻影の墓碑」星野 亮/富士見ファンタジア文庫

    「ザ・サード3 還らざる魂の蜃気楼」星野 亮/富士見ファンタジア文庫

    「ザ・サード4 天翔ける螺旋の乙女」星野 亮/富士見ファンタジア文庫

    「魔術師オーフェンはぐれ旅 我が庭に響け銃声」秋田禎信/富士見ファンタジア文庫

    「ミドリノツキ(中)」岩本隆雄/朝日ソノラマ文庫

    「傭兵グラント3 クレイジー・ウォー」岡本賢一/朝日ソノラマ文庫

 とまぁ、こんな感じ。リアルバウトはまるっきりノリがKOFだけど、それはそれとして楽しめるので良しとする。「へへっ、燃えたろ?」(笑) サードは、何とも言い難いものが。おもしろいし、気に入ってるんだけど、どこかで見たような話のような気もするのだよ。何に似てるのだろう……。オーフェンは、かなり前に買ったのに、積みっぱなし。買わなきゃよかったかなー。かなり惰性なんだよね。初の里子処理に処すかな……。ミドリノツキは、真ん中なので引き強し。次が気になるよー。グラントはこれが最終巻。
 当面は、サードとリアルバウトの既刊で食いつなぐことになるんだろう。来月は電撃の新刊が大漁だしなー。


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【小野不由美】華胥の幽夢 十二国記


「華胥の幽夢 十二国記」
著者:小野不由美
イラスト:
講談社文庫
bk1

 十二国記シリーズの最新刊。短編集です。舞台は戴・漣・慶・才・奏・芳の各国。さすがに一気にたくさん出てきて混乱気味。でも、陽子や楽俊、泰麒、利広と結構主要なメンバーが出てきて楽しかったです。特に最初の二人のやりとりが。やっぱりこの二人が一番見ていておもしろいかなー。
 なんとはなしに、世界全体が動き始めて様な印象を受けたんですけど、微妙に時間軸が錯綜しているからひょっとすると勘違いしている部分もあるかも。ちょっと人が一気に増えて混乱気味だし。しかし、気づいたらどっぷりはまったなー。

【岩本隆雄】星虫


「星虫」
著者:岩本隆雄
イラスト:鈴木雅久
朝日ソノラマ文庫
bk1

 ある日、宇宙から降り注ぎ、人の額に寄生した不思議な生き物「星虫」。人間に対して「有害」なのか「無害」なのか、そのとらえ方の微妙な差違と、それによって生じる周辺との摩擦。「ふつう」であるということの意味は? 中高生の時に誰もが描く将来への「夢」。それを取り巻く現実。そんな対比が妙に生々しく、また気持ちよく書かれている話です。また、今の地球環境を取り巻く様々な状況に対する、一つの考え方も書かれています。
 将来に悩んでいる人、現状が行き詰まっている人、そんな人たちに一番よく効く特効薬だと思います。
 これを読んだ後には、必ず何かが残るはず、そんな小説です。中高生の人たちにはとくに読んでほしい一冊ですね。

【吉田 直】トリニティブラッド Reborn on the Mars2 熱砂の天使


「トリニティブラッド Reborn on the Mars2 熱砂の天使」
著者:吉田 直
イラスト:THORES柴本
角川スニーカー
bk1

 「ノイエバロックオペラ」なんつー、訳のわからないジャンル付けされた、「大災厄」後のどこぞの世界の吸血鬼対人類のお話、長編版2作目。某所では、某マンガのパクリ論争も勃発していたりする作品(笑)
 長編前作でゲストヒロインだと思っていたシスター・エステルさんが今回からどうやらレギュラーヒロインとして登場。世界に対する解答とともに、今後は恋愛沙汰も少しは絡んでくるご様子。個人的には、赤毛は駄目ですが、強気な人は好みです。文章なんかには特にこれといった特徴もなく、ふつうに読めます。登場人物の肩書きは少し読むのつらいですけど。この作品の場合、挿絵の占める割合がかなり大きいと思われ、これがなければ魅力半減かも。ちょろりちょろりと伏線も明らかになりつつあるので、これから少し重く運ぶんでしょう。対する「RAM」(短編集)の方は、結構軽いノリなので、ワタシはこっちの方が好きなんですけどね。

【岩本隆雄】ミドリノツキ(中)


「ミドリノツキ(中)」
著者:岩本隆雄
イラスト:小菅久美
朝日ソノラマ
bk1

 今度は十年も待たされなかったようで(笑) しかし、上下巻のはずが、一冊増えての中巻です。
 上巻でちりばめられた伏線にそれなりの回答を与えつつ、大量のギミックを違和感なく消化していくのはさすがな感じ。読み始めると止まらないのが難点かな。もちっとゆっくり楽しみたい、というのは贅沢か。
 今回の主役はなんと言ってもタワーバード君でしょう。いいキャラしてます。こいつの立場はワタシにはまだよくわかりきっていませんけど、主人公とはいい(漫才?)コンビになりそうです。
 次で「選ばれた人」と主人公とがどう絡んでいくのか、どう決着するのか、非常に楽しみです。順調にいけば、10月には下巻が読めるらしいので、それに期待して待ちましょう。

【岩本隆雄】ミドリノツキ(上)


「ミドリノツキ(上)」
著者:岩本隆雄
イラスト:小菅久実
朝日ソノラマ文庫
bk1

 「星虫」の岩本さん、待望の新刊。舞台は日本だけど、「星虫」世界のお話ではなく、別のお話。
 主人公は男子高校生。学校の自習時間、居眠りをしていて遭遇した不思議な夢と、それから起きる世界規模での騒動。先史文明の遺産なんて物が現れて、世界中大パニック。ただの高校生が、気がついたら、なんだか騒動の一端に片足をつっこんで……ってなところで、上巻終了。はっきり言って、これからどうなるのか、気になってしょうがないです。出てくるキャラクター一人一人の背景がたっぷりありそうで、上下巻ではもったいない気もする。岩本さんらしい地球規模でのスケールの大きさや、ちょっとした問題提起チックな部分もあり、考えさせられる。上巻で張り巡らせた伏線とギミックをどう決着づけるのか、期待大。それにしても、岩本さんの書く高校生って言うのは、なんかこう、いいですな。青春してるけど、そんなに青臭くもなく。好感が持てます。

2001年08月29日

いったー!


 本日16:00、H2A試験機1号機が種子島宇宙センターから無事打ち上げられました。何はともあれ無事にあがって良かった良かった。
 今回はネットストリーミングで見られたし、ロケット各所についているカメラのおかげで、SRBの分離、フェアリング分離、第一段分離等々のイベントが直に見られたし、なかなかなイベントでした。
 あとは、次に上げる改良したポンプを積む2号機が成功することが問題でしょうか。
 いずれにしても、特殊法人改革等で予算削減が叫ばれる中の重いプレッシャーをモノともせずに打ち上げを成功させたスタッフに拍手ー。

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