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2001年08月12日

斯くあるべし


 このところ、夜な夜なやることがある。日付が変わることにおもむろにごそごそと……、ってただテレビ見るだけですけど。
 「人類、月に立つ(FROM THE EARTH TO THE MOON)」というアメリカのドラマ。マーキュリー計画から始まって、ジェミニ、アポロ計画ともっとも宇宙がにぎやかだった頃のドキュメンタリードラマ。なぜか製作総指揮、トム・ハンクス。「アポロ13」の関係からなのか? アポロ1号の火災や、「奇跡の生還」アポロ13号、そして月面着陸したアポロ11号、と有名なところの概要くらいは知っていても、クルーの一人一人の人間像まではしらないから、この当たりが非常に興味深かった。「ライトスタッフ」と前述の「アポロ13」、そしてこの「人類、月に立つ」を一通り見ると、激動の1960年代の宇宙開発に対する知識はそれなりに増えそう。「ライトスタッフ」を見たときにも思ったけど、とにかくその道のプロというやつはカッコイイ。こんなプロフェッショナルになりたいモノですよ。アポロ15号の逸話なんかがその最たるモノか。アポロ12号のにぎやかなクルー達も好きだな。13号に関しては、宇宙よりもそれを伝えるマスコミをメインに置くという、ちょっと変わった構成でおもしろい。ちょっと話はわかりにくかったけど。再放送があったらまたみたいものです。
 確信は持てないけど、考えてみればアメリカの宇宙開発において、ロケット打ち上げに際して、死人を出した事故って言うのはアポロ1号の火災と、チャレンジャーの爆発事故だけだと思う。40年以上のわたって行われてきた、これが実績というモノかもしれない。打ち上げそのものの失敗に関してならば、数限りなくあったのだろう。
 日本の宇宙開発においては、なぜか一度の失敗も許されないという雰囲気があるのが疑問に思う。他国の開発史を繙けば、新型ロケットの初号機から5本が連続して成功するというのは結構大変な事だということがわかる。このために、「成功して当たり前」と思われてしまったのだろうけど。何はともあれ、あと二週間でH2A初号機が打ち上げられる。また、8号機の失敗を元に改良してきたエンジンを搭載する2号機のエンジン試験も順調に進んでいる。特殊法人の予算削減が叫ばれる今、初号機が失敗することになれば、日本の宇宙開発がどんな方向に進むのか、大体の予測はつくが、すぐに結果を求めることだけはしないでほしいものだなぁ。
 


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