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2001年12月01日

【山下 卓】BLOOD LINK 赤い誓約


「BLOOD LINK 赤い誓約」
著者:山下 卓
イラスト:HACCAN
ファミ通文庫
bk1

 好評らしいシリーズの二冊目。なんだけど、表題に番号も何も振っていないので、間違って二巻目から手に取る危険が大きいという、ちょっと問題ありなシリーズ。この辺はつぎから改善してもらいたいところですが。
 前作は、ワタシにはちょっと痛すぎてきつかったのですが、なぜそう感じたのか、今回主人公であるところのカズシ君の推論を聞くに至って何となく納得。前作の被害者があまりに「綺麗」(←外でなく内面)すぎたと言うことが大きいかな。
 シリーズ全体のイメージが「灰色の肌寒い晩秋」みたいな感じを受けるので、兎に角トーンは暗い。今回はカズシ君の葛藤がメインで、前みたいにスプラッタではないです。でも、最後の展開はやっぱり痛いです。願わくば、幸せな結末であることを。

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