これからの日本の宇宙開発
ちーわけで、笹本祐一著「宇宙へのパスポート」を本日無事捕獲し、早速読んだわけですが、ちょっと思ったことをつらつらと。
まず、日本が劣っていると感じるのは、バックアップ体制でしょうか。H2の五号機、八号機、ISASのM5と連続の失敗の際のマスコミの論調。アレがすべてを物語っているような感じがします。日々の生活において、テレビの放送、国際電話、カーナビ、天気予報とちょっと見回しただけでも、宇宙に飛んでいる衛星のお世話になっていることがたくさんあります。そういう現実ではなく、気になるのはかかった金額だけ。経済大国が聞いてあきれる貧相な思考回路。知ろうとしない自分たちも悪いですが、そのアタリの情報を普及させない方にも非はあるのでしょう。幸いインターネットとブロードバンドの普及というやつで、それなりに情報は手に入れやすくなりましたが、統合した末の機関においてはもっともっと広報に力を入れていただきたいと思います。そして、「馬鹿な」マスコミのみなさまにも、もうちょっと建設的な報道をしてもらいたいとは思います。こっちはあまり期待しませんが。
もう一つ、最近はいろんなところからも出てくるようにはなりましたが、「道が見えない」と言う点も大きいと思います。お国主導の技術開発のくせに、国を動かしている立場にいるはずの人たちから、打ち上げに失敗した時以外に宇宙の話が出てきたことはありません。ちらっとでもいいからどういう方向性をもって宇宙開発を行っていくのか、その方針を出してもらいたいモノです。インドや中国などのがんばっている国に置いてきぼりを食らってから慌てたって、時すでに遅し、です。今後、宇宙空間が広大な資源として利用されるようになることは間違いないと思いますし、そう信じています。いつまでも親離れしたくないのであれば見捨てるだけですが、そうでないなら少しは大きなことの一つや二つぶちあげてもらいたいモノです。……ま、無理か……。
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