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2002年01月30日

【村山由佳】すべての雲は銀の…


「すべての雲は銀の…」
著者:村山由佳
イラスト:
講談社
bk1

 「あーもー、なんでこうこの人はこういうのを書くかなー!」というのが読後最初の感想。
 恋愛小説と分けられるモノでもないと思われる、村山女史のハードカバー。この人の世界は心に痛いのだけど奥底まで浸みる、そんな感じを受ける。……うーん、うまく表せないのがもどかしい。とにかく、「おいしいコーヒー」シリーズみたいにほんわかほんわかしているのもいいけど、やっぱりこういうのだよなぁ、と思う。よくわからないですね。ちょっとでも気になったら、とにかく一冊なんか読んでみてください。「天使の卵」とか「青のフェルマータ」とか文庫であるし。
 作中の雰囲気、というか農場。どう考えても村山女史の鴨川農園を彷彿とさせて、ここでは笑みがこぼれたり。そのあたりは海風通信の続報を楽しみに待ちましょう。

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