【村山由佳】すべての雲は銀の…
「すべての雲は銀の…」
著者:村山由佳
イラスト:
講談社
【bk1】
「あーもー、なんでこうこの人はこういうのを書くかなー!」というのが読後最初の感想。
恋愛小説と分けられるモノでもないと思われる、村山女史のハードカバー。この人の世界は心に痛いのだけど奥底まで浸みる、そんな感じを受ける。……うーん、うまく表せないのがもどかしい。とにかく、「おいしいコーヒー」シリーズみたいにほんわかほんわかしているのもいいけど、やっぱりこういうのだよなぁ、と思う。よくわからないですね。ちょっとでも気になったら、とにかく一冊なんか読んでみてください。「天使の卵」とか「青のフェルマータ」とか文庫であるし。
作中の雰囲気、というか農場。どう考えても村山女史の鴨川農園を彷彿とさせて、ここでは笑みがこぼれたり。そのあたりは海風通信の続報を楽しみに待ちましょう。