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2002年04月26日

中古業界、そして


 久しぶりに自分思考垂れ流し……。
 中古ゲーム販売に絡む最高裁の判決が出た。ゲーム会社、敗訴。当然といえば当然と思われる結果。そもそも主張に無理がある。「ゲーム≒映画」という論理は乱暴です。
 先日もちらっと話題にしたが、ゲームと並んで、いまは古書の販売も問題視されている。ワタシも常日頃からお世話になっているブクオフなどの新古書店というやつだ。著作権がらみでは、「コピーコントロールCD」なる「CDもどき」も発売されたりと、このあたりに関しては昨今話題は尽きない。
 これらの話で個人的に感じるのは業界側の勘違いが激しいことかな。ゲームの中古販売も、ブクオフもMP3の話しも、全部業界内で処理すべき問題で、末端消費者に負担が生じる様な話の展開の仕方をするのがどうにも納得がいかない。ゲーム機の性能が上がって、開発に金がかかるようになった。新品の売り上げが落ちて開発費用が回収しきれない。そんなことは、会社の都合であって、消費者の立場で言えば、新品の値段が高いと感じるから買わないわけで、そこで中古市場に対して文句をつけるというのは、自分たちの販売能力がないことの証明のような気もするわけですよ。素直に開発資金を回収したいので、中古販売するなら少しはこっちにリターンしてください、と中古業界に申し入れをすればいいモノを、著作権を盾にとって、一律に禁止しようとすれば、消費者が敵に回ることくらいすぐにわかりそうなモノである。新古書店問題も同様。消費者としてみれば、それに見合った金額を出すことしかしない。中古でイイやと思うモノしか中古では買わない。そこを業界はしっかりと理解した上で、法律による規制を考えるより、新しく利益を上げられるシステムを作ることの方がよっぽとスマートだと思われる。
 現行の著作権法は、ネットのネの字もなかった頃のモノ。それにいつまでもしがみついていては、近く破綻を来すのは目に見えている。音楽業界がいい例でしょう。自宅でCDに焼くことと、カセットテープに録音すること。やっていることは同じレベル。デジタルだから劣化しない。だから問題。って、劣化すればコピーしてもいいの? そんなことにこだわるより、さっさとコピーガードの統一規格を、『家電業界・コンピュータ業界と』ともに構築し、しっかりとしたネット流通システムを整備し、絶版になったような楽曲を簡便に購入できるようにすることの方がよっぽど急務でしょう。劣化しない、良質の音源であるはずのCDに、わざわざノイズ源を入れて売り出すなど、愚者の極みでしょう。こんな会社が音楽を普及できるはずもなく、ただの守銭奴に成り下がったわけで。そこらアタリをしっかり認識してほしいモンです。
 ほんと、馬鹿ばっかやね。


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