【清水文化】海底火山とラッコ温泉 気象精霊記4
「海底火山とラッコ温泉 気象精霊記4」
著者:清水文化
イラスト:七瀬 葵
富士見ファンタジア文庫
【bk1】
どたばた宴会&お天気コメディ(謎)の4冊目。大量に出てくる似たような精霊さん達の識別に、やっと慣れてきました。今回のネタは、火山と地震。今までに増してマニアックになってきました。
前回から本格的に動き始めた敵さんの目的が、「噴火の冬」。氷河期にしちまおー、ということらしいです。そこに至るまでの過程が全編通して、結構トーン抑えめで展開されてきます。今回、宴会が少ないのでそうそう流れがとぎれることもなく、いいペースで最後まで行ったんではないかと。見所が少ないとも言いますが(^^; 唯一の見所、温泉シーンも、なんだかキナ臭い話になってしまうし……。
これで話が完結していないみたいだし、とらわれの身になって昏倒しているあの人の今後の動向も気になるし、主役周辺の伏線もそろそろ気になるし、という感じで、次の巻がかなり気になります。
作者のページ、結構読みどころ豊富です。もう一度全部読み直してみようかなー、という気になる、そんなことやあんなことがたくさん。一見の価値ありです。