【三枝零一】ウィザーズブレイン3 光使いの詩
「ウィザーズブレイン3 光使いの詩」
著者:三枝零一
イラスト:純 圭一
電撃文庫
【bk1】
情報処理で格闘するという、何とも独特な設定の未来型SF(っていっていいのか?)の3冊目。前作からは少し間があいてしまいましたが。
中心におくのは男の子と女の子の一組、というのはお約束のようです。この作品の肝であるところの情報処理ツール「I-ブレイン」もこなれてきていい感じ。ただ、今までにあった、盛り上げ場ともいえるガチンコ勝負が今ひとつで、最後のまとめ方のなんだか中途半端なフェードアウトだったのが欲求不満気味。姉とも恋人ともつかない微妙な立場におかれてしまったクレアの扱いがなぁ。結構かわいいとこがあるだけに、再登場期待。祐一君には今後余り出しゃばらないようにしていただきたいと。最強君は話を薄くしてしまうからなぁ……。