STS-107事故・その後
悲劇再びというか、ついに来たかというか、初代スペースシャトル・コロンビアが実験を終えて、再突入中に空中分解(? 未だ確定ならず)。クルー七名の生存は絶望ということ。
あの1986年のSTS-51L・チャレンジャーの衝撃から17年。前回は2年半の空白。現在はISS建設が進む中、スペースシャトルの果たす役割に代替はきかず、建設そのものがストップすることは避けられないでしょう。
夕べはニュースも見ずに寝てしまって、先ほどこの報を知ったので、まだ混乱していますが。とにかく、これでアメリカの宇宙開発のみならず、世界全体の宇宙開発が大きな打撃を受ける事になるのは確実でしょう。
現在、有人打ち上げが可能なのは、アメリカのスペースシャトルとロシアのソユーズのみ。年内にもソユーズベースの中国・神舟で有人打ち上げを行うと言う予定があれども、現時点ではこの二つしか手段がない。この厳しい状況において、軌道上に人を常駐させる施設がある。実質アメリカのスペースシャトルのみに依存していたために起きた事態という気もしないでもありません。
今回の事故で、やはり宇宙開発は危険なのでやめましょう、という短絡的な話が出ないことを祈るばかりです。
今の日本に、この状況を乗り越えて有人宇宙飛行に踏み出す勇気は、どうがんばってもないんでしょうが、仮にもISS計画に参加して、実験棟をもつのであったのならば、開発を行う必要はあったのではないかと、今更ながらに思います。