【貴子潤一郎】十二月のベロニカ
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「十二月のベロニカ」
著者:貴子潤一郎
イラスト:ともぞ MANAT
富士見ファンタジア文庫
第十四回富士見ファンタジア長編小説大賞・大賞受賞作。
典型的なファンタジーです。
――国にとって重要な立場に立たされてしまった幼なじみと幼い頃に交わした約束を守るため、究極の選択を迫られた結果、その先に続く道は、悲劇か、はたまた……。
「ものの見事にヤラれた!」というのが、中盤まで読んだときの感想。違和感なく読んでいたのに、そう来ましたか。うれしい驚きでした。中心におかれたキャラクタたちや、その背景、伏線も綺麗にまとまって、さすが大賞な作品。最近ねらいすぎのものが多いライトノベル業界において、こんな懐かしさを感じるものを読むと、心が洗われます。
世界に広がりが見られるので、この先もちょっと楽しみかなぁ。