【高野 和】七姫物語
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「七姫物語」
著者:高野 和
イラスト:尾谷おさむ →元祖・おやじっ子
電撃文庫
第九回電撃ゲーム小説大賞・金賞受賞作。
和の雰囲気が漂う大陸の片隅で、なんだか怪しい二人組にお姫様に担ぎ出されてしまったのは、孤児の少女。周りの流れに翻弄される、お姫様を演じることになってしまった、一人の少女の視点で語られる日々の物語。
方々の地名と、そのイラストのために雰囲気が仮想倭国と言った感じ。色合いも優しく綺麗な感じで、印象はいい。リングテイルとかそんな雰囲気を漂わせているかも。のだけれど、お姫様視点であるために、大局的な話が見えにくく、また盛り上がりに欠ける点も多々あるのは否めないかな。一つの決心を以て話が終わっているので、今後一大スペクタクルが繰り広げられるのかな……。そうならおもしろいんだけど。「薄い」という印象のお話でした。