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2005年07月18日

一日,鳥になる

 二年ほど前に秩父の山奥で見かけて以来,ずっとやってみたいと思っていたパラグライダーの体験フライトを一日やってきた。

 天気とにらめっこして,三連休の最終日。朝の六時に出発。富士山麓,朝霧高原のパラグライダースクールへ向かう。 少し早く着いたので,朝霧高原の道の駅で少し休んで,九時前にスクールへ。朝結構早いのに,大きな荷物を担いだ人が続々と。

 九時少しすぎて,校長に連れられていく。特に説明もなく,ぽんぽんと荷物を渡され, ランディングのところにある小高い丘の麓まで担いでいく。まずは柔軟体操を念入りに。そして,簡単に荷物の説明を受ける。 体に身につけるハーネスとグライダー本体のキャノピーの二つが大物。それを体につなげて,キャノピーを担いで丘をすこし登る。

 常にキャノピーにつながった電車のつり革「ブレークコード」を持ったまま,離陸の時には手を後ろに広げて走る。 それだけでふわっと体が持ち上がる。あまりに簡単すぎて実感がないまま着地,するときに前のめりになりすぎて,ずべっ。 ジーンズの膝が破けましたw

 一度飛んだらあとは繰り返し。高原の風を感じつつ,刺すような日差しに焦げながら,キャノピー担いで20mの丘を登り,飛び, 担いで登り,休憩しつつひたすら飛ぶ。午前中だけで10本以上飛び,丘の登りで葦はへろへろ。

 お昼ご飯は,事務所に用意されていたそうめんをいただく。これはここのサービスらしく。 山の上から飛んできた人たちとちょろちょろ話しつつ。

 午後からは,半日体験の女性二人とともに丘の上から再び飛ぶ。少し風が強かったので, 丘のてっぺんではなくて中腹くらいから飛んでは登り,休み,飛び,登る。風の状態がよくなればてっぺんまで登り,飛ぶ。

 そんな感じで汗だらだらで結局夕方の五時まで,20本近く飛びました。聞けば二日分くらいは飛んだらしい。 おかげでランディングはうまくなりました。そして,ちゃっかりこの先に進むことを決定。来週の夏休みを活用して, 高々度フライトにチャレンジの予定。

 帰りは鳴沢の温泉で汗を流し,小仏トンネルが渋滞していたので,これをさけて初めての大月から小菅への山道を抜けてみる。結果, 二度と通るまい,と決意。距離は短いけど何せ峠道。うねうねぐにぐに。夜に通る道ではないです。なんとか奥多摩湖へ抜けて,帰着。 そのままぱたん,きゅー。

 体験フライトでは20mの丘からしか飛べなかったので,10秒くらいの滞空時間でしたが,後半風に乗って,ふっ, と上に上げられることが何度かあり,そんな瞬間は何ともいえず気持ちよかったです。次に飛べる150mからのフライトなら, 状態次第で一時間以上のフライトができるそうなので,非常に楽しみです。

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