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1999年11月05日

命を懸けて


 今日は、前々から見なければならないと思っていた「ライトスタッフ」を見た。
 この映画、というかドキュメンタリーは、二次大戦後の旧ソ連対アメリカのすさまじい宇宙開発競争をねたにしたもの。メインは、対ソ連(?)有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」に携わった7人の宇宙飛行士を中心にした計画の流れなのだけど、偉大なテストパイロット、チャック・イェーガーも主役の一人としてでてくる。
 私の好きな作家・笹本祐一氏の尊敬する人、チャック・イェーガー。そういう流れでこの「ライトスタッフ」の存在を知ったのだが、これにでてくる人はみんなかっこいい。特にやっぱりイェーガーがかっこいい。 テストパイロットという危険な任務。それを承知で、より速く、より高く、より遠くへ飛ぼうとするパイロットとしての本能。空の怖さを知っているからこそ、その言葉の重さも大きい。まさに「命を懸けて」いる男の姿。これがかっこよくないわけがない。また、こういう男たちがいたからこそ、今の宇宙開発の発展があるのだということを痛感した。ソ連に負けまいとして、かなり強硬に押し進められるロケット打ち上げ。重力のくびきを断ち切って、かけらの空気もない厳しい世界へと送り込まれる任務。前例のない危険きわまりない任務にも関わらず、それに志願し、達成してきた男たち。今でこそ、アメリカのシャトル打ち上げなど普通に見ていられるが、そうなるまでに犠牲になった人の数は知れない。
「宇宙は残された最後のフロンティア」ということをいう人もいる。
 フロンティアに乗り込むためには、多大なリスクを負わなけらばならない。しかし、それを恐れては先へは進めない。その恐怖にうち勝ち、まさに人類にとってのパスファインダーを務めてくれたのがこういう人たちなのだ。
 この映画を見て、大きな犠牲を払って発展してきた今の宇宙開発、これの一端を担えるようになりたいと心新たに誓った私である。
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