卒業?旅行(もどき)
卒論の提出も終わって、卒業式間近と言うことで、「卒業旅行(もどき)」に行って来ました。忙しい中、無理矢理スケジュール調整して友人たち計4人で。。
目的地は、山形県北部最上地方の赤倉温泉。昔からの湯治場であるところの温泉。
初日。国道で山を一つ越えて、山形県天童市へ。そのまま南北に走るバイパスを北上。途中、道の駅で小休止を入れ、ガイドブックとにらめっこ。そのまま目的地に向かってもおもしろくない。少し横道にそれることが決定。入った横道は「村山そば街道」。道に沿って、そばがウリのお店が14店舗、軒を連ねているところ。サクラの開花が伝えられるようなこのごろでも、このあたりは道の周囲に高々と雪が壁をなしている。その中を縫うように進み、一軒のかやぶき屋根の一見民家風のそば屋へ。昼食。手打ちの板そば。ぶっとく腰の強い何とも無骨なそば。市販品じゃ食べられない味。見た目に反して結構満腹に。くちくなったお腹を抱えて、そば街道をさらに北上。雪山をなでるような道を進む。道幅の印であるところの赤白ポールが、未だに雪に埋まってしまっているところも多々見られるほどの積雪。この冬はどこも大雪だった様子。一時間ほどで先ほどのバイパスに合流。そのまま新庄まで北上。ガイドブックを逆さにしてみても、寄り道すべきところを見いだせなかったため結局そのまま目的地へ。
結局三時前には到着。川縁にたつ旅館。外観はどこぞの合宿所。湯治場の雰囲気とはこういうものか。そこだけ最近改築したような妙にきれいな玄関をくぐって、中へ。とりあえず、部屋へ案内してもらう。横に長いその旅館をひたすら奥に奥に。隠れるようにしてある通路を抜けて一番奥の部屋へ。値段を安くしてもらった代わりに、改築後使っていない部屋だと言っていたが、なかなかどうして広々していてびっくり。八畳と十畳の二間の部屋。でも、なんだか水道近辺が怪しいらしく部屋の外は変なにおい。そして、トイレは鍵がかかっていて、「使うべからず」と言われる。冷蔵庫の電源も入っていなかったり。なかなかに不安な香り漂う旅館。部屋でぐでーっと、しばしマターリしたのち、メインの目的であるところのお風呂。部屋を出てすぐ隣の階段を下ると大きな岩風呂。ぢつは混浴。でも、ほかに客なし。天然岩をくりぬいて作ったという岩風呂。非常に広々。深めでちょっとぬるいものと、熱めのもの、そして打たせ湯のあるものの三つ。全体的にちょっとぬるめ。誰もいないのをいいことに、兎に角のーんびり。
さっぱりしたところで、周辺散策。というか、夜の食料(飲料)買い出し。慎ましやかな何軒かの商店を冷やかし、目的のものを入手。あっさりと帰還し、夕食までテレビなどみてとことんマターリ。この旅のテーマはまさに、「マターリ」なのか。そして、もう一つのメインであるところの夕食。「山の里料理」。キノコ・山菜など山の幸と、山形名物の牛を炭火焼き。そして、うまみたっぷりのカモ鍋。今までの難点を吹きとばすくらいの食事。おなかと相談しないと食べられないくらいのボリューム。皆これには大満足。夕食後、フロントであるはずなのに見あたらない露天風呂の場所を聞く。しかし残念、これは冬季閉鎖。またの機会。ついでに温泉に付き物の四人で囲む卓があるかを聞いてみる。「ありますよ」の言にて夕食後の娯楽確保。テレビを横目にこれまたマターリとこれを楽しむ。日付が代わる前にはもうお開き。淡泊。自分はもう一度、体の疲れをとるべくお風呂に浸かって就寝。とことん「マターリな」一日。
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