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2002年03月26日

種子島二日目・スペーススクール開校


 昨夜の飲み会激しさのあまり、更新できず。余裕があれば明日の朝にでも今日の分を更新予定。
-種子島二日目-
 あいにくの小雨ちらつく天候。7時起床で、まずは朝食に。バイキング形式なので、コーヒーをメインにゆで卵とサラダ、パンで軽くすます。食後、天気が良ければ海岸でまったりするところだけど、かなりの風と小雨な所ではどうにも。結局みんなしてロビーでうだうだと。前の晩の飲み会のおかげでかなり仲良くなった人々と談笑。
 NASDA差し回しのバスで科学技術館へ。センター所長の挨拶を以てスペーススクールの開校。打ち上げ作業時しか使わない白い隊員服を貸与され、みんなで着込む。軽いオリエンテーションを受けた後に、館内見学。やはり、ターボポンプのカットモデルに注目してみる。他にも、ロケット開発、衛星開発、軌道制御、リモートセンシング、宇宙ステーションなどなど、パネル、模型、ビデオ、ゲームなどを用いて視覚的に展示されており、かなり楽しめる内容。二時間近くの時間を取っていたが、なんだかんだで時間ぎりぎりまで見て回る。
 支給された昼食の弁当を休憩室で食べた後、種子島宇宙センターの概要を次長に説明していただく。来年度の打ち上げ予定が8,11,2月とかなりタイトなスケジュールであること、LRBを用いた増強型がキャンセルになって、代わりにSRB-Aを4本使用タイプに変更になるかもしれないことなども聞く。
 続いて、待望の施設見学。始めにリフトオフ後から衛星分離までを担当するRCC。山之内理事長が座っていた打ち上げ責任者席とその後ろの「平常心」幕を写真に納める。中までふつうに入れて、ちょっとびっくり。次は、ブロックハウスへ。残骸となってしまった一階のH-2用の管制室をのぞき、地下二階に新設されたH-2A用管制室へ。LCDRの所にある緊急時用自律破壊ボタンをまじまじと見る。隣にあるLE-7A試験棟でエンジンについての軽いレクチャーを受ける。そして、一番の大物VABへ。今は、F-2に使ったLM3の再塗装が終わって、VABに今朝収納したばかりだそうで、そのアタリの作業中。固定台の説明を受けている時にVAB内におもむろに流れる「サクラサクラ」(笑) なんとVABの引き戸が開いて行くではありませんか。その音をバックに第二段エンジン整備のフロアへ、階段で移動。エレベーターが作業で使えなかったのである。高さ80メートルオーバー、13フロア仕立ての建物をみんなで、階段で7階までひーこら登る。かなり厳しかったりするし。上に上がると引き戸はすでに開いていて、そこから第一射場が正面に。そして、少し右手の第二射場では、緑の芋虫ドーリー君が活動したり。高さとその景観にただただ圧倒。最後に第一射場を間近に見て施設見学は終了。開いた引き戸や、動くドーリーなど、機体そのものはなかったものの、かなり貴重なモノがたくさん見られてほくほく。
 先程の科学館に戻り、入社1年目の射場管制課の人の説明で、ロケット打ち上げについての流れをクイズ混じりに学ぶ。クイズは1/4。惨敗。巻きのかかった忙しい状況で夕食兼懇親会へ。自己紹介なども交えてそれなりに楽しかったモノの、少し時間が足りず欲求不満気味。結局、ホテルに向かう途中のバスの中で、飲み会決定! そして、NASDA職員も巻き込んだ大宴会が開催される。
 全員は一つの部屋に入りきらないので二手に分かれ、職員を囲んで宇宙談義。お酒が入って、口も軽やかに、かなり本音の部分まで聞かせていただきました。本当の本当に現場で動いている人たちの話に勝るモノはないですな。かなり志新たにしてみたり。
 ……結局1時くらいまで宴は続いたのでありました。

一日目・いきなりの飲み会


二日目・ほぼ全員で。NASDA職員と座談会


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