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2002年03月29日

種子島四日目・スペーススクール最終日


天気:曇りのち晴
 さすがにお疲れな同室の皆様とともに少しお寝坊。結局、朝御飯を食べたらそんなに時間もなく。ちなみに、バイキング形式のホテルの朝食のメニューは、三日間変わることはありませんでした。ホテルの売店でNASDAグッズをちょっと調達。とはいえ、全部おそらく浜松町のNASDAiにあるであろうモノばかりでしたが。
 いつものバスで開校式を行った科学技術館へ。そこで、二日間着ていた真っ白い隊員服を返却し、代わりに一人一人スペーススクール修了書を、所長から手渡され、無事、スペーススクールは閉校。今日はやっと綺麗に晴れ上がったので、初日に外で撮れなかったので、芝生広場に横たわるH-2の前にみんなで集まって集合写真を撮る。みんなが頼むので、20個強のカメラを4人の職員さんで代わる代わる撮る、撮る、撮る。その後も、時間までそれぞれ写真を撮ったり、職員さんと談笑したりと、楽しく過ごす。
 そして、各々の別れ。とりあえず、みんなでバスに乗って空港へ、そして港へ向かう。まず中種子市街で、種子島に残って観光をしていく数人が降りる。ローカルな種子島空港で約半数の人間が降りる。羽田まで行く数人は、その足でNASDAiまで遊びに行くらしい。かなり寂しくなった車内では、残った人間でもにぎやか。西之表に向かう途中、一人地元にツテのある人間が降り、終点、西之表港に到着。フェリー組とトッピー組がいたが、トッピーに空きがあるようで、そっちに移った人もいた様子。とりあえず、ワタシはおみやげを仕入れにまずは池波製作所へ。種子鋏と包丁のセットをとりあえず仕入れる。コレを機内に持ち込むと捕まります。そのあと、適当なレストランで豚カツ定食を食べる。黒豚かどうかは不明なれど、値段の割にうまかったっす。ヒゲさんの店にてお菓子類のおみやげを買う。こいつは主に研究室用。しかし、結構かさばるやね。最後に外に出る時に、店のおばちゃんに種子鋏の鍛冶屋についてちょっとレクチャーされる。池波さんとこは、大量生産だから安いけど、あんまり質は良くないので、「こんなものか」と思ってほしくない、とのこと。ちぃ、買う前にココで話しきいときゃ良かった。
 とりあえず、仕入れるモノは仕入れたので再び港へ。ちょうどフェリーの出航だったようで、フェリー組を見送る。どこから持ってきたのか、しっかり紙テープも持っててバッチリ。トッピーよりも早く出るモノの、途中で追い抜かれるらしいが、とりあえず、無事に出航。つづいて、トッピー組。ワタシはさらに後のトッピーで屋久島に渡るので、鹿児島へ向かう船を見送る。トッピーはフェリーのように紙テープとはいかないので、何となく味気なく、見送る。
 なんだかんだで、毎夜飲んだせいで結構仲良くなった人間もいたし、なぜか仙台の人間もいたし、かなり大きな収穫もあったし。今後も連絡を取り合うため、MLを作り、運用するらしい。貴重な人脈になるんではないだろうか。なによりも、最前線でどのような仕事をしているのか、どんなことを感じるのかを本人の口から聞く機会が得られたことは何事にも代え難い経験ではないだろうか。打ち上げ前3ヶ月は休みもほとんどなく、非常に忙しいが、そうやって作ったロケットが無事に上がっていくところ見ると、何とも言えない気持ちになるらしい。そして、やっぱり最初に打ち上げを見た後はモノの考え方が変わるようだ。そんな話が酒の肴になってしまう、ある種不思議な経験でした。


 ワタシは、このあとトッピーにて屋久島に渡る。

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