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2002年03月29日

種子島三日目・スペーススクール二日目


天気:晴のち雨
 結局二晩連続で飲んだ翌日。すがすがしいとは決して言えない朝でした。しかし、外の天気は昨日とは違って晴れ間も見え、良い感じ。とりあえず、朝御飯を食べ、みんなで海へ。晴れた中での海は初めて。やはり南の海は綺麗ですな。一人、ペットボトルに手紙を入れて海に流していたのがいましたな(笑) かなり苦労していたようですが。
 本日一番のイベントは、実際の機材を使った打ち上げシークエンスのシミュレーション。しかし、その前に打ち上げの際にロケットを追尾する光学系、レーダー系の見学。そして、8号機の失敗を受けて、打ち上げられることなくお蔵入りしてしまったH-27号機のGTV試験機を見学する。格納庫に入って、やはりその大きさに唖然とする。直径4メートルの機体の迫力はさすが。3分割された機体を前から後ろから横から、はたまた実際に触れて見ることが出来、かなり貴重な体験でした。
そして、打ち上げシミュレーションへ。ワタシはリフトオフまでの管制を担当するブロックハウス(B/H)の割り振られ、役割は第二段LH2タンク制御。シミュレーションはX-440、LCDR(発射管制指揮者)のセリフから始まる。実際の流れに即した手順書に書いてあるセリフを、それぞれの担当が読み上げる。その声は、実際に用いられるOIS(作業用相互連絡電話)でB/H、総合司令棟(RCC)の担当者全員のイヤホンで聞こえる。X-Timeが表示される全面モニターには、H-2A初号機の打ち上げ映像を編集したモノが流れていたのだけど、みんな自分のセリフを言う時間を計るだけでいっぱいいっぱい。結構綺麗な映像だったのに、堪能するとはいかなかった。リフトオフをしてしまえば、B/Hの仕事は終わり。RCCに管制を引き継ぎ、あとはのんびり観戦。イヤホンから聞こえてくるみんなの声は、やはりかなり緊張していた。しかし、衛星の分離までが確認されるとやはりホッとした雰囲気が流れる。自然と拍手をしたくなるというモノ。
 シミュレーションを終え、竹崎の社員食堂でカツカレーの昼食。何でカツカレーなのかと思ったが、職員の話だと、人数分素早くできるのがコレだからということらしい。さくっと食べて、外の展望台で初めての晴れたセンターの情景を堪能する。やはり晴れていた方が海が綺麗だから、施設の見栄えもかなり違って見える。
 午後は、ペットボトルロケットの製作・打ち上げ。班ごとに分かれて説明書きに従って二機のロケットを製作する。手順に従っていけばできるモノとは言え、ペットボトルをカッターで切り、つぶし、形を整え、組み立てるのは結構大変。予定スケジュールをおしながらも完成させる。できあがったモノを持って、射場(芝生の広場)へ。ボトル内に一定量の水を入れ、自転車用の空気入れで空気を入れ発射する。水の量と圧のかけ方でかなり飛び方が変わる。数回の練習を経て、班対抗の打ち上げ合戦へ。我が班は、四回の打ち上げ全てそれなりに飛んだモノの、際だった訳でもなく、上でも下でもない感じ。午前中は晴れていたのに、急に天気が崩れてきて、雨まで降ってきたので表彰式は置いておいて、とりあえず撤収。ロケットを製作した部屋に戻って表彰式。なんでか賞品を受け取るのはいつも同じ人だったり。どうも強運の持ち主らしい。
 ホテルに戻ってあわただしく夕食。1時間足らずでまたバスに乗って移動しなくてはならないから、かなりあわただしい。メニューは洋食、コースもどき。順繰り順繰りに出てくるのはいいんだけど、時間がないのに、のんびりさすな! しかも、メインがしょぼくてねぇ。コレにはちょいとまいったね。
 で、あわただしく移動した先は中種子中学校。学校にある大型望遠鏡で天体観測をするということだったのだけど、あいにくの雨天ではどうしようもなく、お呼びがかかっていた西はりま天文台公園の長のおじさんの講演を聞くことで代替。このおじさんもビミョー。天体の距離を測るという、ちょっとややこしい題材だっただけに、わかりやすく説明するのに苦心してくれたのだけど、たまに挟むギャグがねぇ。うん、ビミョー。他には、中学生の頃あこがれだったペンタックスのフローライト105mmが三台あって、それの使い方を講習してくれたり。晴れてさえいれば、コレを使っていろいろみられたのにねぇ。残念。
 帰り道、ホテルに帰る道すがら、バスを止めてもらって買い出しがこっそりなされていたらしい。ワタシはもう眠くてウトウトしておったのだが。ということで、結局三夜連続で飲み会ということにあり成りました。さすがにみんな疲れていたのか、そんなに大人数にはならなかったがまったりと談笑。エサはずっと焼酎でしたね。疲労には勝てずにワタシは早めに退散。みんなもそんなには遅くまではならなかったようですけど。というわけで、さっさと風呂もらって熟睡。
 

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