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2002年07月30日

【岩本隆雄】鵺姫真話


「鵺姫真話」
著者:岩本隆雄
イラスト:弘司
朝日ソノラマ文庫
bk1

 「星虫」の4年後くらいが舞台なんでしょうか? プロジェクトもぼちぼち進み出した頃の話。病気が原因で望んだものから見放されてしまった主人公。惨めな気持ちで実家へ帰ってきたものの、ふとしたことから過去へと飛ばされてしまう、とまぁ、タイムトラベルものです。この手の話は、読んでいても頭がこんがりやすいのですが、これも最後の方はまだ理解し切れていません(^^; 時間軸が絡み合っちゃって……。作者が「神様」の話というだけに、ここいらがキーワードチックなんですが、特殊技能を持った人間に対する尊敬とかは、「神」に対するものに近く、一歩間違うと畏怖に発展しやすいという、なんかまた考えさせられる話でした。微妙に絡んだ恋愛事情もいい感じで味を出してます。次にでるという「イーシャの舟」にも絡んだ話らしいので、期待しましょう。

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