【伊達将範】DADDYFACE
「DADDYFACE」
著者:伊達将範
イラスト:西E田
電撃文庫
【bk1】
通称「パパ」。帯文句であるところの「九歳違いの親娘」って設定だけはもちっとなんとかならんかとも思いますが、キャラクター達が皆魅力的でいいかも。本文に出てくるアイテム類もいい感じでマニアックだし。最初にF-22ラプターが出てきたときは、「おぉっ」てな感じでしたが、そのあとにランボルギーニカウンタックが出てきたときは苦笑するばかり。その後にも出てくるわ出てくるわ。このあたりは笹本さんの「ARIAL」に通じるところがあるかと。個人的には大好きですけどね。文章の勢いは「E・G」秋山さんに近い物が。忙しいときには読めない部類の本です(笑) しかし、なにより驚くのはその情報量。宝探しというだけに、神話・伝説その他諸々がいろいろと出てくるんですが、その情報量が圧倒的。娯楽小説のはずなのに読むと勉強になります。笹本・秋山属性と考えられる方は結構つぼにはまるんじゃないかと。これは久々のヒット作ですな。書店で目に入ったのは担当ミネさんの陰謀か!?(爆)