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2004年08月04日

「当然」という言葉

 今日,とある検査があった。なぜかワタシの担当になったので,その場に同席した。その席上,必要書類に記述漏れがあったことに対して,出席者の一人から質問が出た。

 「記述はないけれども当然やっていますよね?」

 この「当然」という表現。非常に恐ろしい言葉という印象をこのところ強く持つ。先月,やっとの思いで納入した製品に対して,この言葉から追加の作業が生じて,その面倒を今見ているためである。

 「当然」という言葉を発する人間は,たいてい「これをやれと明言はしなかったけれども,こんなことはいわれなくても自発的にやるよねぇ」というスタンスで発言する。しかし,互いの認識が異なっていた場合,面倒なことになる。

 言われた側は,「それは認識していても,明言されなければやらなくてもよい」と思うし,言った側は「やってしかるべし」と思う。そして,それをぶつけた結果,弱い方が引かざるを得ない。そしてワタシが貧乏くじを引くわけだ。

 結局,一人一人考え方は違うわけで,とくにお金が絡むようなことに関しては,素直に可能な限りあらかじめ協議して,作業内容をすりあわせておくに越したことはない,とまぁ,そんな結論になるわけだ。

 何にせよ,「当然やりますよね?」という言葉で,ただ働きをさせる客は嫌いです。そしてそれを受けてしまう自分たちも……。

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