有人宇宙飛行への道筋
「できるということを考える」(松浦晋也のL/D)より,総合科学技術会議・宇宙開発利用専門調査会での報告書案が出ていたので,がんばって読んでみた。
前にも一回文科省の資料を入手して読んだ記憶があるけれども,何でこー官庁の文章っつーのはわかりにくいんだろうか……。具体例が何もなく,どうも抽象的な言い回しばかりで,結局何が言いたいのかさっぱり。あれを一回で理解するようになるには特殊な技能が必要な気がします。
それはともかく,この報告書案に,ついこの間「やらない」と言っていたはずの有人宇宙開発について言及されています。
「ここ10年はやらないけど,20~30年後にその『準備』をすすめる」
だそうです。
中国に先を越され,あっさり追い抜かれてあわてて持ち出した話題ですが,正直,文面に出してみただけで,やる気のかけらも見られないのが,もう……。
そんなアドバルーンをブチあげるよりも,とりあえず,宇宙開発産業が生き延びられる打ち上げ機会のコンスタントな確保に努めてほしいと,そんな目先のことしか見えなくなりつつあったり。