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2005年09月24日

温泉リフレッシュ-福島・奥土湯 その2

 眠い目こすって0600起床。お外から聞こえるのは川のせせらぎか,はたまた雨の打つ音か。障子を開けて外みれば, ものの見事にしとしと雨。ま,前日結局一日保ったのでよしとしよう。

 夕べは入れなかった内湯に結構のんびりつかる。そんなに広くもない(洗い場が二つしかない)けど,お湯は熱めで結構気持ちいい。

 体も頭もすっきりしたところで朝ご飯。山菜やキノコ中心の朝ご飯。やっぱりご飯がおいしいのが何よりうれしい。 普段は朝食をとらないのだけれど,鱈腹頂く。

 チェックアウトの時間まで,テレビを見てだらだらと過ごす。「所さんの目が点」はテーマが梨だった。これで帰りのルートが決まった。 フルーツラインによって梨買って帰ろう。

 というわけで,荷物まとめてロビーへ。ソファに座って紅茶なんて頂きつつ,おしゃべり好きな専務さんにお勧めスポットを聞く。 「ガラス館は?」「昨日いきました」「鍾乳洞。どうせぬれるんだし(笑)」「ちと遠いですな」「んじゃ,米沢なんかは」「遠くないですか?」 「飯坂から国道ですぐですよ」

 出発直後のFMでさんざん焼き肉の話を聞かされながらきたせいで,微妙に頭に動物性タンパク質摂取欲がこびりついていたので, 「目標・米沢牛」と相成りました。

 きれいな女将さんに見送られて,雨の降る中出発。すぐ下の温泉街で温泉まんじゅうを接収してから一気に山を下る。途中, 霧だか雲だかを抜けると雨も小降りに。

 国道115号から飯坂温泉に向けて走るフルーツラインに入る。沿道には桃と梨。適当なお店で梨を物色。 今年は天気もよくて暑かったから,玉が大きくて甘いそうだ。残念ながら幸水は終わってしまっていたけれども,豊水と二十世紀がでていたので, 試食させてもらう。豊水は少し酸味が強いかな。甘さは十分だけど。二十世紀はどうも歯触りが好きではなかったのだけど, 食べさせてもらったやつは甘くてシャキシャキ。豊水よりもおいしく感じた。意外。というわけで,豊水と二十世紀をお買いあげ。

 飯坂温泉手前で国道13号に入って,山越えを目指す。雪のない殺風景なスキー場を横目に峠を越えて米沢へ。 手持ちのガイドブックは福島仕様だったので,まずは駅に行って観光案内を物色。まずは上杉神社に向かう。しかし,駐車場は満車。 どうもまたしてもお祭りをしている様子。代替の駐車場を紹介してもらって,そちらに回る。車を止めてうらびれた繁華街を抜けて神社へ。 お祭りにあわせて近隣の物産市を開いているようで,結構な人出。質実剛健な上杉神社にお参りしてから,こっちを一回り。 米沢ラーメンや喜多方ラーメン,米沢牛の串焼きにはたまた秋の名物・芋煮まで。一通りまわって, ここでお手軽にすましてしまうのはもったいないのと,どこも行列だったので街中の散策へ。

 「東光の酒蔵」が見学できるというのでそちらを目指す。途中,帆布を使った鞄屋や,松本の旧制高校のような佇まいの現役の高校や, 米沢織なる何とも素朴に鮮やかな織物,レガシーB4なパトカーなんかを横目にみながらぶらぶら。酒蔵は神社から歩いて10分くらい。 日本酒を造るまでの工程や,その道具などを詳しい解説入りで見学できる。この手の展示は結構好きなので,じっくりと読みながら楽しむ。 販売所では試飲や利き酒なんかもできたけれど,運転があるので残念。

 ぼちぼちおなかもすいてきたので,食べ物屋さんを物色する。しかし,すでにこのとき三時過ぎ。 微妙な時間がためにランチタイムは終了。いいところがないまま,駅に向かっててれてれ歩く。 幸い空は曇天なれど泣き出しはしていなかったので,歩くにはちょうどいい。

 さて,もうすぐ駅かな,と思ったところで怪しい三人組に声をかけられる。首からは所属を示すと思われるカード。 「地元の専門の高校生なんですが,観光の方ですか?」「えぇ」「いま,観光の方にお話を伺っているのですが,ご協力願えませんか?」「…… はぁ」 ハンディカムを構えたとっぽいお兄ちゃんと,箸の先にちっこいマイクをつけ差し出す,声をかけてきたちょっとがっしり目の兄ちゃん, そしてたどたどしいながらも一生懸命インタビューを仕様とがんばるお姉ちゃん。「今日はどちらから」「東京です」「米沢は初めてですが?」 「仙台に住んでいたんでドライブにきたことはありますね」「米沢は城下町として栄えた町ですが,雰囲気ありますか?」「うーん, 神社の周りは,すこし」「率直に,この町どうですか?」「ちとさびしいところもあるかな」 「これからどんな風にしていったらよいと思いますか?」「酒蔵のあたりなんかは雰囲気いいから,あんな感じに統一できたらねぇ」 うゎ, えらそー。そんな感じで5分ほどのお話。「一応この映像は学校内でしか使いませんから」とお断りを入れつつ,さよならをする。 「がっこの課題か,大変だなぁ」 本人至って気楽なもんです。

 ちょっとしたハプニングもありながら駅前のレストランに入ってしまう。そこで頂いたのは特選米沢牛のヒレステーキ。うひゃー。 なんだか初めて「肉の味」というのをしみじみかみしめてみました。人間,おいしいものを食べているときが一番幸せですなぁ。

 そんなこんなで,もう1700になろうかというので,車を回収し,帰途につく。そのまま国道13号を戻ってもつまらないと, 考えてしまったのがいけなかったのかもしれないが,一本上の国道399号は,恐ろしい道でした。峠を越える高さになると, すっかり雲の中になって周りはちっとも見えず,道は細くて,頼りないガードレールの先は見えないために絶壁みたいに感じるし。 びくびくしながらうねる道を慎重に進む。山形県から宮城県を経由して福島県へ。途中,県が変わるごとに道の作りが大きく変わるのに苦笑。 福島に入ってしばらくすると急に新しく立派な道になる。横を見るとダムらしき湖。そして,管理事務所が見えてくるとその横にテントと横断幕。

 「摺上川ダム竣工式」

 なるへそ。公共事業様々な道だったわけですな。そのきれいな道を下って,いかにもな温泉街雰囲気な飯坂温泉郷を抜け, 福島飯坂ICより東北道へ。なぜか眠気覚ましに「カエルの異星人軍隊が地球侵略にくる話」をDVDで見て笑いながらひたすら南下する。 連休の中日ということで,首都高もすいていて順調に帰宅。総走行距離935km。さすがに眠いので,そのままぱったし。

 疲れを癒したというわけにはいかなかったけれども,それなりのリフレッシュときっかけにはできた温泉行だったかな。

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