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2006年10月15日

【Y-0】当日

 あれよあれよとカウントダウンはすすみ,いつのまにやら当日が来たりするわけで。というわけで,結婚式の当日であります。

 朝,まずは限定ではあれど土日も空いているありがたい役所の窓口に寄って婚姻届を提出し,受理証明書を発行してもらう。 実はこの時点ですでにセット・メイクの時間には遅刻…。

 二十分ほどの遅刻でまずは髪の毛と少し焼け気味の肌の色を調整してもらう。そして着せ替え人形と化す。とはいえ, 以前に一度紋服は着ているので慣れたもんだけど,ちょっとおなかをきつめに縛られてしまい,うぅ,苦しい。

 

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2006年10月29日

【アイスランド旅行記】一日目・移動日

 海外逃亡一日目。交通の便の悪さと,帰りは荷物が増えるであろうことを考えて,成田空港近くまで蒼インプ君で出発。 外はあいにくの雨。事前に調べた目的地の天候も雨。先行き不安な出足である。

 成田空港近くの民間パーキングに駐車。第一ターミナルまで送ってもらうも,早く着きすぎ。 集合時間であるところの1030までは2時間近くあったりする。適当なコインロッカーにおっきな荷物を預けてしまい, 空港ターミナルビル内をうろうろ。ついでに朝マックでご飯。

 1000を過ぎたので荷物を回収して旅行代理店のカウンターに向かう。 添乗員さんから行きの飛行機の搭乗券をもらってまずはチェックイン。荷物を預けてから今回の旅行日程の再度説明を受ける。そのまま, 個人で手荷物検査,出国審査を終わらせて,時間までに搭乗口に行ってくださいと言われる。みんなでぞろぞろ移動するんじゃないんですね…。

 さくさくと手荷物検査と出国審査をすませ,ゲートへ。トランジット先のデンマーク・コペンハーゲンまではスカンジナビア航空で。 1230(JST),SI984 A340-300にて出発

行きのSI984便

 定刻通りに成田を発ち,日本を縦に北上,札幌を抜けて樺太,モンゴル, シベリアから北極海沿岸を回ってバルト海からコペンハーゲンまで。コペンハーゲン着は現地DSTで1650(JST-8) ということで13時間近くのフライトとなった。とはいえ,途中気流の乱れもなく,のんびりフライトでした。

北海道

 コペンハーゲン国際空港に降り立ち,ゲートを出たところで,初めて今回の旅行の同行者の方々が一堂に集まった。若いのは我々だけで, 他はおばちゃんコンビや単独,年季の入った夫婦。添乗員さんを入れても全部で8人。ちんまりとしたツアーである。 次のフライトまで四時間近くあるということで,空港内をうろうろする。とはいえ,これから観光しに行くのに荷物を増やすわけにも行かず, 冷やかすだけ。びっくりしたのは,空港のそこここに「wireless internet access area」 の看板が立っていること。その近くで電波を探すと確かに引っかかり,ブラウザを開くとクレジットカード情報の入力を求められ, これを入れれば従量制でネットが使える。ふつうに日本のサイトにアクセスして更新したりもしてみたり。自前端末だけでなく, ネット用のキオスク端末まで結構な数が用意されていた。ネット環境は日本よりずっと進んでいるみたい。

 2000頃に再び集合し,次の飛行機のゲートに移動。2050(DST),アイスランド航空IS214 B757-200でアイスランド・ケフラビーク国際空港に向け,定時にて出発。途中,多少の揺れもあったが, そんなことが気にならないくらいの睡魔に負けて三時間のフライト中は爆睡。

 現地時刻2250(GMT±0)に無事,アイスランド・ケフラビーク国際空港に到着。ボーディングブリッジに出ると, ほのかに空気に硫黄臭。さすが地熱の国。気分は温泉地です。寒さもさほどではなく,風さえなければ冬の仙台くらいか。 東京から一緒にやってきたスーツケースを無事にピックアップして,とにかくバスに乗っかって首都レイキャビクを目指す。 何もない真っ暗なまっすぐな道を結構な速度でひた走り三十分,無事最初の宿泊地,Radison SAS SAGA hotelに到着。 この時点でようやっと日が変わった。何はともあれ部屋に落ち着き,日本に電話を入れ,沈むように睡眠。日本時間で言えば月曜日の朝の九時。 二十時間以上の移動だったわけだ。やれやれ…。

 

 さて,明日はレイキャビク市内の観光です。

【アイスランド旅行記・実況】海外逃亡中…

 現在地:デンマーク・コペンハーゲン国際空港

 

 というわけで,しばらく海外逃亡します。これからトランジットです。時間的には18:00なんですが,もう夜更けな感じです。

 ネットワーク環境が結構しっかり確保されているので,お金はかかるけど何とかなってます…。

2006年10月30日

【アイスランド旅行記】二日目(その1)・レイキャビク市内観光

 0800頃,のんびり起床。ですが,そとはまだうっすら明るい程度。さすが高緯度地域。朝の日の出が遅いです。

 ホテル一階のレストランでビュッフェスタイルの朝食。パンとハムとヨーグルトなご飯。サーモンも忘れず。ふつーにおいしいですな。 その後,ホテル内にある銀行にて,当面使いそうな現金を両替する。1kr.=1.7yenくらい。単位はアイスランドクローナ。 レートは同じくらいでも物価が二倍なので,かなり大変だったりする。

 1000:全員集合の後,バスに揺られて市内観光。天気はピーカン。風もなく,絶好の観光日和。ガイドは現地在住の日本人さん。 アイスランドに流れ着いて8年経った現地語ぺらぺらのお姉様です。

 最初は遠いところから,ということで結構郊外のなぜか何もない荒野に建っている大統領官邸へ。脇に教会があって, 人っ子一人いないのに鍵は開いているという。大統領官邸前にも人はいない。そして大統領もいない。だけど, さすがに近寄ると警官が飛んでくるらしい。

のっぱらに建つ大統領官邸

 次に市街地の丘にそびえる怪しいUFO,温泉供給施設ペルトランへ。ここは, 郊外の地熱発電所からパイプラインを通って運ばれてくる温水を市内に送るための一時貯蔵施設。そのためのタンクが四つと, その上に展望台をつけて,高級レストランまでつけちゃいました,な施設。昔は赤茶けたでっかいドラム缶があるだけだったのを, あまりに見栄えが悪いのですこしお化粧したらUFOになってしまった,とそういう次第。

 港の方まで回り,冷戦終結の第一歩である歴史的な会談が行われたという迎賓館・ハウジハウスへ。 ここはいろんな人の手を渡りあるいた建物で,いろいろと曰く付きらしい。なんでも, 浮気がばれた若奥様が浮気相手をそそのかして旦那を殺させたことで水死刑を受けたのを逆恨みして, その決定を下したお偉い人がすんでいたこの家に憑いてしまったと。そのあと某国の領事が買ったけれども幽霊憑きは耐えられず, 結局国の迎賓館に落ち着いたらしい。つか,怪談憑きの家を迎賓館にすな(笑) 今を持ってまだ憑いているかは謎のまま。

幽霊憑きのハーフジーハウス

 そして,街のどこからでも見える高い建物・ハトルグリムスキルキャ教会。ここには立派なパイプオルガンがあり, 国教であるところのルーテル教の教会なので,偶像はなく,華美な装飾もなく,石のまんまの白いなんだか荘厳な礼拝堂です。で, エレベータで時計塔に上るとレイキャビクの市内が一望でき,なんだかちんまりしたカラフルな街並みを堪能する。 このときちょうどお昼の12時。そして,教会の塔と言えば鐘。そりゃ鳴りますよね,12回。ちょうど真下にいたのでかなりびっくり。 そしてご丁寧にメロディーまで奏で始めて,耳がびんびんでした。  

礼拝堂のパイプオルガン時計塔から中心地を一望レイヴル・エイリークスソンと教会

 教会の前には立派な銅像。この人,レイブル・エイリークスソン(Leifur Eiríksson)言う人で, アメリカ大陸発見したすごい人。コロンブスじゃないんですよ~,アメリカ見つけた人。その証拠が見つかったんで, アメリカからこの銅像が贈られたそうです。

 ここからは歩きで市内散策。旧市街をお散歩してレイキャビクの「銀座」脇を通り,「有楽町」を抜け, これまたちんまい国会議事堂を眺め,鳥でにぎわう池(ちゃんとチョルトニン湖という名前があるけど,なんか上野の池みたいで…) の脇の市庁舎まで。全体的に高い建物もなく,適度に古く,なんだかのんびりとした雰囲気の町並みで,好印象。お昼ご飯は,「有楽町」 まで戻ったレストランでラムのステーキ。このラム,柔らかくて全然臭みもなく,ウマーでした。

国会議事堂 上野の池

 午前中はここまで。この後はフリータイムで解散。我々はおみやげを物色にレイキャビク銀座をうろつくのである。 つづく...

【アイスランド旅行記】二日目(その2)・レイキャビク市内散策・NorthernLightツアー

 というわけで,二日目午後。昼食をたらふく頂いた後は自由行動。とはいえ,お店の多いところにいるのはこの日だけなので, おみやげを物色すべくレイキャビクの銀座通りへ。

銀座通り入口

 まずは名産品であるところのアイスランドウールのお店を何軒かのぞいてみる。 多いときで人口の二倍はいるというアイスランドの羊の毛は,二層構造になっていてすこぶる暖かいと評判。 北欧らしい幾何学模様の手編みのニットなんかはおみやげにも好評,らしいのだけどなにぶんお高い…。そして, ニットはやっぱり首元がちくちくするのが少し気になるわけで。いろいろと見ては見たものの,自分では買わず。

 そのまま坂道をあっちをのぞき,こっちを冷やかししながら上っていく。300kr.均一の雑貨屋さんや, 日本にもある某自然派コスメ用品屋を見つけたり。本屋では,アイスランド独特の13人のサンタクロースの絵本(英語版) とヴァイキングの神々紹介の本(これは日本語版があった)を買ってみた。しかし,本はかなりお高い。どんなに売れても (国民全部が買ったとしても)30万部しか出ないのでは,単価が高くなってしまうのは致し方ないことかもしれない。

 そのまま教会のところまで上ってきてしまったので,今度は違う路地を通って下ってみる。こっちには夜のお店があったりするけど, かといって裏通りという感じでもなく。健全な街ではある。

 相方が気になっているというので,銀座通りの入口近くにあったウールやさんにもう一度向かってみると, 店員の若いおねーちゃんがすごい勢いで手招きしていた。実は,最初にのぞいたときに, ちょっと変わったウールのカーディガンがあったのだけど,残念ながらサイズが大きくて泣く泣く断念していた。で, おねーちゃんも気になっていたらしく,小さなサイズを在庫から探し出してくれていたようなのだ。もうそれは得意気に「あったよ! 小さいサイズ」とばかりにみせてくれたのだ。ここまでされたらお買い上げしないわけにはいかないわけで。ここはおねーちゃんの勝利でした。 実際よいお買い物でした。

 そうこうしているうちに,早ばやと日も傾いてきたので市庁舎脇を抜け,チョルトニン湖をぐるーっと回っててくてくとホテルまで戻る。 途中,ガソリンスタンド併設の売店で水を買う。ガス入りがあるかと思ったけど,ぱっと見た感じでは見あたらなかったなぁ。

 ホテルに戻ると添乗員さんからの伝言がドアのところに。無事天気もよいのでオーロラツアーが催行されるとのこと。 2100出発らしいので,とりあえず一眠りすることに。

 仮眠後,重武装なみんなでホテルのロビーに集まり,現地ツアーのバスに拾われ,一路レイキャビク郊外へ。 大体30分くらい走ったところか。道の脇の雪の積もったちょっとした広場にいったんバスを止め外へ。人工のあかりなどない真っ暗なところで, バスを降りて北の空をみるとうっすら白いもやが。どうやらこれがオーロラのはしりらしい。15分ほどここで見ていたが, どうにも寒くさらに移動。15分ほどさらに走って国立公園の入口駐車場で再び鑑賞。半月の月明かりしかないようなところなので, 空は満点の星空。初めて肉眼で生の天の川を見たような気がする。そして,北の空にはオーロラ。 よく写真で見るようなカラフルなものではないけれども,白い光が刻一刻と形を変え,強さを変えているのは肉眼でもわかる。 写真に写してみると,それが鮮やかな緑色に見える。

オーロラ NorthernLightsともいう 極光ですな

 サービスのあったかほっとチョコレートとドーナツもどきを頂き,自然現象の不思議を堪能して帰路につく。

 本当に首都から1時間程度車で走った位なのに,外は真っ暗。そしてこの時期なら晴れてさえいれば,ふつうに見られるというオーロラ。 とはいえ,アイスランドはかなり天気の変わりやすい国なので,なかなかその晴れ間に恵まれないらしい。その点, 二日目にしてまともに見られたのは非常に幸運だった。最初は「みられれば満足」だったのが,「赤くならないかな…, いやいやもうちょっと大きく…」なんて欲深くなっていく皆様に苦笑でした…。

 結局2400過ぎにホテルに戻り,お風呂で暖まって就寝。さて,翌日はレイキャビク近郊の観光地巡り, 題してゴールデンサークルです。

【アイスランド旅行記・実況】大自然の驚異?

 事前の天気予報も何のその。偉いピーカンなのでNorthern Lightのツアーに参加。 レイキャビクからバスに乗っかって一時間弱の国立公園までオーロラを見に行ってきました。

 で,戦果は以下の通り!

 使用前 使用前?

使用後 使用後?

 都合一時間くらい見てましたが,刻一刻と状態が変化していって,目視で見ているとうすーい白い帯のようなものが見えました。 カメラで写すと上の通り。目で見て濃いようなものは写真にするとかなりくっきりと見えます。

 風もなく,雲もなく,残念ながら多少の月明かりはあったものの,満点の星空のもと,大自然の雄大なイベントを堪能できました。 最初は見れるだけでよかったのに,だんだんと要求は厳しくなり,みんなでわいわい言いながら楽しんでおりました。途中, 流れ星もいくつか見えました。

 さて,明日はゴールデンサークルだ。

2006年10月31日

【アイスランド旅行記】三日目・ゴールデンサークル巡り

 三日目。この日も再びピーカンお天気。新聞には夕べのオーロラが結構立派だったのか,記事になって載ってたり。 晴れていれば見られる土地なのに,よほど大きなものだったみたい。この新聞はもらっておいてバスの座席に置いておいたのだけど, 気がついたらバスの運転手であるところのポールに捨てられていた。微妙にショック。

 今日はまた転々と観光名所を巡る旅。まずはシングベットリル国立公園へ。バスから風景を見ていて,微妙に既視感。 どうやら夕べオーロラを見に来たのはここだったご様子。

 ここには,大陸が生まれる場所が地上に現 れている「ギャウ」が見られる。右側にヨーロッパプレート, 左側に北米プレートなんていう,なんというか不思議な切り通しを抜け,岩肌に雷鳥を間近に見たり,足下の霜の形を楽しんだり。 そしてここでは,世界史上初めての民主議会が開かれた,とされる場所もあり,このためにここは世界「文化」遺産に指定されている。 ギャウはおまけで,議会が開かれた場所がメインらしい。ここを流れる小川の水が非常にきれいなのが印象的である。

ちきゅうのわれめ水がとにかくきれい空もきれい

 そして,英語で噴水,Gayserの語源となった間欠泉「ゲイシール」です。今はこのゲイシールは年金生活になってしまって, あんまり吹き上げることもないのですが,その隣の弟君「ストロックル」 が代わりに五分おきくらいに20~30m程度まで温泉を吹き上げています。そのもう一つ横には,お孫さん「リットリゲイシール (チビゲイシール)」がぷくぷくと吹き上げたそうにしています。この子もいずれ地下の状態が変わると吹き上げるようになるのかもしれません。 ここは実は個人の土地で,お昼はここのオーナーがやっているホテルのブッフェで。クリームスープとサーモンがやっぱりウマー。 ここにはイクラもありました。日本のそれより少し小粒だけど味はしっかり。

年金生活のご隠居  ストロックルの咆吼 ちびげいしーる

 次は,すごーく立派な滝「グットルフォス」へ。現地の言葉で「グットル」は黄金,「フォス」で滝,ということで「黄金の滝」です。 ここは,水力発電所を作るためにつぶされそうになったのを,恐ろしい近所のおばちゃんが一人でやめさせた逸話があるそうで, 滝の見通せる場所に滝をにらむようにしたおばちゃんの顔のプレートがあります。アイスランドの女の人は強くてこわ~いそうです。 ここには滝の間近まで行ける遊歩道があるのですが,滝で飛び散る水が地面を凍らせて危なかったので, 残念ながら近寄ることはできませんでした。別の観光客がへっぴり腰で歩いていっていましたが, 滑って転んだらそのまま滝壺に落ちそうなところまで行けてしまうのがアイスランドクオリティな訳で。

グットルフォス 怒れるおばちゃん

 このあと,名無しのごんべな結構立派な滝や,火口湖を見たりして寄り道をしながら,この日の宿泊地・セルフォスへ。 セルフォスのホテルはなんだか北欧デザインのおしゃれなホテル。まだ新しい感じのところでした。晩ご飯の時間まで少しあったので, 近くのスーパーを覗きに行ってみる。ラム肉がブロックでどかんと売っていたり,やたらと毒々しい赤をしたリンゴがあったり, スーパーをのぞくといろいろと妙なものが売っているので楽しいですな。

 午後2時の影

 晩ご飯は隣町にあるロブスターのレストランへ。ここでは,ひたすらに向こうで言うところの「Humar」 のからを剥き食べることに専念。車エビよりは一回りくらい大きな手長エビで,身は甘くとてもおいしかったです。ただ, 大皿に盛られたエビは大量で,同行者の皆様の年齢的にもかなり厳しく,若手への負担が大きかったです。おいしかったんだけど, 結局残してしまいました…。

 この日はあいにく夜は雲が多く,ご飯からの帰り道,ポールが(止まらず,スピードを落とすことなく) ヘッドライトを消したりして空を見せてくれたのだけど,それらしいものは見えず。夜中にまた起きて見ればよいかと思い,先に就寝。 何度か起きては外を気にしていたのだけど,結局雲晴れず,連夜のオーロラ鑑賞とはいきませんでした。ただ, 聞くところによると22時頃にオーロラがすこし見えたそうです。ち,作戦ミスか…。