H-II8号機、打ち上げ失敗
もう昨日のことになってしまいましたが、H-Ⅱロケットの打ち上げが失敗してしまいました。
昨日は、実験が終わって、原付をすっ飛ばして帰宅。NASDAのページでやっているはずのインターネット中継を見るべくネットにつなぐが、ページにはつながらず。時刻すでに16:20。ちょっとしたアクシデントのおかげで出遅れ、結局打ち上げ予定時刻、16:29をすぎてもつながらず、中継観戦(?)は断念。結果は夜のニュースと相成った。そして、夜のニュースで聞いた打ち上げの失敗。聞いた瞬間頭に浮かんだ言葉。
「やばいんじゃないの?」
今回のロケットは運用衛星(技術試験衛星ではない衛星)だったはず。これは大変、ひまわりの後継機という任務もある大事な衛星だったのに。
事故の原因は、今まで信頼性の高かった第一段ロケット、ミツビシLE-7の故障らしい。昨今の科学技術関係の事故、不祥事。それに追い打ちをかけるようなこの失敗。大金をかけざるを得ない宇宙開発だけに、この景気の悪い今、信頼を落とすのはまさに大きな痛手。来春に予定されている廉価版ロケットHⅡ-A初号機の打ち上げも遅れる可能性が大きい。それだけでなく、これからの日本の宇宙開発が大きく遅れることが心配される。と、言うのは建前で、進路の希望がこの分野の私にとってはまさに悲しい出来事なわけで。「これからどうなるのだろう?」という心配より、不安でいっぱいです。これで、予算がとれなくなってしまうと、本当になにもできなくなってしまう。ううっ、不安だよー。
何にしても、早急な原因究明を願うばかりです。関係者の方、大変だと思いますが、がんばってください。 今回の失敗に関する話は、細かい話が以下のところでも見る(聞く)ことができます。
ジャンクヤード:打ち上げ時、種子島で取材を行っていた作家・笹本祐一さんの取材記
野尻抱介リファレンスマニュアル:掲示板の方で、宇宙関係に詳しい方の書き込みが見られます。宇宙作家クラブ(SAC)のアピール文も掲示板の方にあります。
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