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2002年12月20日

【岩井恭平】消閑の挑戦者 パーフェクト・キング


「消閑の挑戦者 パーフェクト・キング」
著者:岩井恭平
イラスト:四季童子
角川スニーカー文庫
bk1

 今年の角川スニーカー文庫学園小説大賞・金賞受賞作。世界から天才と称えられる少年プログラマーが、日本の一つの都市を舞台に一つのゲームを主催した。その参加者はみなそれぞれの世界での天才達。奇妙なバトルロイヤルを主催する天才プログラマーの真の目的とわ? ってなかんじの話。
 登場人物がみんな天才で、なぜかみんな格闘センス抜群。そして人殺しオーケーのゲーム。主役は大阪弁の天然少女。ゲームのシステムや、謎かけなんかはよくできているし、おもしろいと思うんだけど、天才が安っぽくなってしまっているのと、この話の一番の土台となっているだろう「能力」が非常に唐突に現れる感じ、それからなんと言っても、周りの速度とあまりに乖離した主役の少女の天然等々のアンバランスさが何とも……。最後の落ちもよくわからないままだったし。う~ん、荒削りだなぁ。

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