「はやぶさ(MUSES-C)」,サンプリング成功の見通し
昨日より始まった小惑星イトカワへの降下シークエンスののち,惑星表面に着陸,サンプル回収のための弾丸が撃たれ, 離陸したことが確認された。ほぼ確実に小惑星の土壌サンプルが回収できたとのこと。
素直に喜ばしく,そしていつものごとくの運用チームの文字通り不休の作業,お疲れ様でした。
「これぞ宇宙探査!」というような話が,今回はリアルタイムで得られ,非常に臨場感を持って見られました。「のぞみ」 の運用に関してもそうでしたが,惑星間航行をするような探査機の運用というのは,臨機応変とか,冷静さとか,極限状態のなかで, 如何に日々進化していくチームの能力を即座に引き出し実行するかということがすべてのように感じます。「のぞみ」での激闘と, 今回のリハーサル,第一回着陸で積まれた経験値が,着実に身になって今回の成功につながったのだと思います。
ロケットの打ち上げは,目的に達するための最初の関門でしかなく,そのあとに成果を得るための関門がたくさんあり, ただのスタートでしかないんだということが実感できる今回のようなミッションを,今後も日本という国で実施していかなければ, いつまでたっても人の眼は宙に向かないと思います。そして,今回のこの広報体制は,それに対し,大きな役割を果たせたと思います。 今後より充実した体制を構築できるように期待しています。とはいえ,不休の更新作業,お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。
さて,次はALOSの打ち上げだ。こっちも負けていられないぞ……。