最高気温2℃。これで、おぉ、今日は暖かいナー、なんて思える自分がすごいと思った。慣れって怖いです。
なんだか最近、変に活字に飢えてるようで、今日もふらふらと本屋へ。先日買ったシリーズものの続刊を捕獲に。
◆今日の戦果-電撃文庫ほか-[buy]
・「COOL DOWN」伊達将範/電撃文庫
・「月と貴女に花束を2」志村一矢/電撃文庫
・「月と貴女に花束を3」志村一矢/電撃文庫
・「月と貴女に花束を4」志村一矢/電撃文庫
・「コールドゲヘナ2」三雲岳斗/電撃文庫
・「コールドゲヘナ3」三雲岳斗/電撃文庫
・「コールドゲヘナあんぷらぐど」三雲岳斗/電撃文庫
以下、新刊
・「通りすがりの子守歌」榊一郎/富士見ファンタジア文庫
・「我が戦場に踊れ来訪者」秋田禎信/富士見ファンタジア文庫
実に9冊。こんなに一気に買ったの久しぶり。これで当分ネタに困ることはないかと……(笑)
◇【志村一矢】「月と貴女に花束を」/電撃文庫[book]
これの主人公は狼男です。こうやって書いてしまうとすごく安っぽく聞こえる(笑) これ、実は絵師であるところの椎名優さんの絵に惹かれて手に取ったものです。だって、「猫の地球儀」のクリスたちがかわいかったんだもの(爆)
で、一気に4巻まで読んでしまったわけですが、ちょっとマンネリあるかな、と。ひょっとすると、一貫したテーマみたいなもんなのかもしれませんが、出てくる人出てくる人、みんな最愛の人を(必ず女の人)殺し、殺され、死に、死なれされた人ばかりというのはちょっと疲れるかな。ワンパターンというか。シチュエーションにメリハリがないのも原因かも。プロローグとエピローグにちょっと軽い感じが入って、後はずっと戦い戦いといった感じで、雰囲気が重いので、気を抜くひまがないというか。深雪さんとか結構好きな感じなんですけど、この人の天然色をもちっと楽しみたいです。次の5巻で一応完結のようです。戦いばかりな主人公たちが心安らかな日常を送れるようになることを祈ります。
◇【三雲岳斗】「コールドゲヘナ」/電撃文庫[book]
日本SF新人賞に選ばれたりした結構今勢いに乗ってる三雲岳斗さんの最初の作品。未来の地球が舞台のロボットアクションもの。
主人公、なまくらバーンと恋猫(?)のメルがいい味だしてます。二巻目以降に同行する二人も魅力的。多量に張られている伏線もそんなに気にはならないから浸って一気に読めます。ただ、本編よりも短編集「あんぷらぐど」の方が数倍おもしろいのは、短編集ならではの軽さ故でしょうか。3巻目で少々の伏線に回答が与えられたようですが、残る伏線はまだまだたくさん。シリーズも続くようです。機械的な少女が、周りの人間の影響で徐々に感情を持つようになるっちうのはやっぱり効きますよね(笑) そういうわけで、フロス、ふぁいと!(謎)
◇【伊達将範】「リムーブカース上・下」/電撃文庫[book]
「DADDY FACE」ではまってしまった伊達さんの既刊。転生ネタです。
話の中心には一組の男女。互いがずいぶん前の前世に因縁を持つ仲なれど、男はその記憶を持つが、女はまるで持たない、とある種典型な話かも。それに他の人々が関わってくるのですけど、上下二冊とはいえページ数が足りなかった。もったいないくらいに。魅力的なキャラクターばかりなのに、視点がまるで部外者のように無知な前述の女の方のためにあまり掘り下げてもらえなかった人たちの多いこと。「DADDY FACE」並の厚さで上下巻あれば、もっとおもしろかったのにという印象。対局な立場であるところの敵さんももちっと掘り下げてほしかったけど、なにより「娘」であるところの水蓮をもっと出してほしかった。著者本人のサイトに、これ関連でショートストーリーが何編かあるけど、これが文庫に入っていれば、と思う。でも、最後の方はちょっと「BUSTERD!」入ってたかな? メタトロンとか、その辺で。これはちょっといただけないかなー、とも思う。惜しい一冊って感じ。
◇【秋田禎信】「魔術師オーフェンはぐれ旅 我が戦場に踊れ来訪者」富士見ファンタジア文庫[book]
こいつは「魔術師オーフェン」シリーズの新刊。えーと、本編の方の16巻目かな? このところ一向に話し進まず、すでに惰性で読んでいる状態。そんなに刊行ペースが遅いわけでもないのに、新刊読んだときに前の話を全然思い出せないのはなぜだろう? このシリーズだけなんだけど。「風の大陸」も話の進みの遅さではこれ以上だけど、あっちは読んでると思い出せるのに。世界観とか、構成とか、その辺はしっかりしてるんだろうと思う。キャラクターもそれなりに個性的。でも、なんか最近色が薄い。そういう印象。余裕がないというか、視野が狭いというか。ちょっと行き詰まった印象は受けます。でもま、ここまで読んできたんで、最後までつきあおうかと。
◇【榊 一郎】「通りすがりの子守歌 スクラップド・プリンセス」/富士見ファンタジア文庫[book]
「棄てプリ」こと「スクラップドプリンセス」シリーズ最新刊。今回は番外編のようなもんでしょうか? ほのぼのハートフルファンタジーって銘打ってるだけに、全体的にのんびりした雰囲気なのは読んでいてほっとします。ラクウェルがその大きな原因であることは間違いないと思いますが。番外編であるところの今回の見所は、誰がなんと言おうと「すーぴぃくん」でしょう。ちっちゃいすーぴぃが「んごんご」言いながら大量におそってくるところはビジュアルでほしかったと思うのはワタシだけではないはずです。ぬいぐるみ、ほしいかもなぁ、すーぴぃくん。今後ちょっと気になるのは、冷徹な駒だったクリス君が最近ちょっと軽くなってきたこと。今後彼がどう変わっていくのか、この辺も注目かも。ちょっと視点が違うけど(笑)
◇【伊達将範】「COOL DOWN」/電撃文庫[book]
走り出したら止まらない、ノンストップアクションノベルと銘打たれたこの作品。一人の転校生が学校にきたことから始まる事件。たまたま離れていた、ちょっとアウトロー気味な男子一名が成り行きで事件解決に奔走する、というか戦う戦う、そんな話。でもなー、ノンストップというほどでも……。事件背景の説明もほとんど皆無だし、底の浅い印象受けました。なんだろ? 執筆逆順に読んでいったせいでしょうか。「DADDY FACE」はそんなこと、感じないんですけど。ヒロインの女の子も、何となく中途半端だし。もうちょっと人間ドラマが中にほしいのかも。アクション一辺倒だから。本文最後の方にネタとしても出てきますが、洋画の「スピード」に雰囲気近いかも。でも、やっぱり中途半端。うぬぅ。
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